人力車に赤髪の狐。ちょうちんおばけに河童。アコーデオンや笛の音に合わせ、妖怪たちがパレードするのは、「妖店(ようみせ)通り商店街」。8月1日、千駄木と谷中の境にある「よみせ通り」で、「妖店通り商店街~妖怪たちの夏祭り」が開かれ、妖店フリマやあやかし行列などで盛り上がった。
(ちょうちんおばけのあみぐるみに見入るちょうちんおばけ)
アートギャルリ「谷中ふらここ」が事務局を務める妖店通り商店街実行委員会の主催で、今年で3回目。妖怪作家や商店街、地元の高校生ボランティアの協力で、夏に開かれる「妖怪イベント」だ。今年は恒例の妖怪がテーマのフリマやあやかし行列のほか、ミスあやかしコンテストや、諏方神社で、「吉原狐舞い」の保存に取り組む「吉原狐社中」による舞い、狐や狸にまつわる作品を集めた「狐楽市・狸楽市」があった。
(キツネ面の女性がさりげなく街角に)
通りはキツネ面をつけた浴衣姿の女性や、しっぽが二つある猫又、妖怪の仮装をした人々であふれた。お店にも、妖怪のキャラがついた耳かきや、ろくろ首のガラス細工、キツネや化け猫をモチーフにした布小物などが並んだ。
(ガラスのろくろ首や「呪いや身代わりになる」ヒト型のガラス細工も)
文京区在住のあみぐるみ作家、梅桃さくらさんも出店。あみぐるみのちょうちんおばけや「目玉」、キツネ面などを並べた。「妖怪がテーマのイベントはまだ少ないので、かなりの人出だった」と話していた。
(梅桃さん。テレビ東京の取材も受けていた)