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小石川大神宮のビルがおしゃれに変身!家具店オープン、週末には生鮮野菜や小物の「市」も/DESIGN小石川、TAIYOU no SHITA

 小石川発のデザインでまちをつなぐ。そんな思いを秘めた場が、文京区小石川に誕生した。後楽園駅から春日通りの富坂を上がり、最初の信号を曲がると現れる小石川大神宮。お宮を囲むように建っている佐佐木ビルB棟2階の約580平方メートルという広いスペースに、ギャラリーやイベントスペース「DESIGN小石川」と、家具や生活雑貨をそろえた「TAIYOU no SHITA」などがオープン。毎週末、地元の産直野菜やインテリアグッズが買える「WEEKEND MARKET」が開かれている。2年限定だが、まちを変えていく起爆剤としての役割が期待される。
DESIGN小石川の展示第一弾は芦沢さんの作品群
 DESIGN小石川は、小石川に事務所を構えて8年になる建築家の芦沢啓治さんが主宰。TAIYOU no SHITAは、芦沢さんと一時期事務所をシェアし、再開発中の地域にあった中華料理店やマッサージ店をこよなく愛すデザイナーの小林幹也さんが運営している。「お世話になった地域に、デザインの力で貢献したい」と2人は口をそろえる。
毎週土曜日に開かれるWEEKEND MARKET
 芦沢さんは、津波で流された家を自分たちで直そうという市民工房から出発した宮城県石巻市の石巻工房の創設者であり、デザインディレクターでもある。デザイン性のある家具をDIYで作る家具メーカーで、世界的に高い評価を受けている。小石川3丁目には2015年6月に印刷工場跡地をリノベーションして東京ショールームを開設した。デザインがまちづくりや人づくりに貢献できることを実感している芦沢さんが次にめざすのが、デザインの力で東京・小石川地域を活性化させること。DESIGN小石川も壁塗りなどはDIYで手がけ、天井や床はほぼそのまま、要所をデザインで締め、おしゃれな空間に仕上げている。
DIYワークショップも
 DESIGN小石川は展示空間として活用。まずは自身が生んだ家具製品やプロトタイプ、石巻工房が製作した家具の展示「Keiji Ashizawa/MATERIAL and STRUBTURE」展を23日まで開催している。土曜日には、地域の商店主や企業と連携し、産直野菜や革製品、選りすぐりのコーヒー豆やテーブルウェアなどを販売するWEEKEND MARKETを開催している。さらに、石巻工房の製品を実際にDIYで作ってみるワークショップも適宜開かれる。「地元の人にぜひこの場を知ってもらい、足を運んでもらいたい」と芦沢さん。
一枚板のテーブルは次世代まで使えそう
 TAIYOU no SHITAは小林さんがデザインした家具をはじめ、生活に豊かさを与える品々をそろえた「暮らしの市場」。オーダーテーブル用の屋久杉の一枚板や、「長時間座っても疲れない椅子」があるかと思えば、ぬくもりのある木の道具類もあり、キッチンなどの空間設計も相談に応じるという。30日まで、オープニングセールを実施中だ。また、着生蘭を専門に取り扱う植物店「B.U.D」、オリーブオイルなど厳選された食材を扱う「PLAIN COMPANY」も出店している。
PLAIN COMPANYではオリーブオイルの味見もできる
 TAIYOU no SHITAは13日から通常営業(水曜日定休)。WEEKEND MARKETは2週休んで27日(土)から開催。情報はDESIGN小石川Facebookページで発信中だ。

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