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【子ども】どうしたら認可保育園が増える? 区民自身が熱く議論/第1回文京区民版子ども・子育て会議

 9月12日、文京区千石の大原地域活動センターで、第1回文京区民版子ども・子育て会議が開かれた。母親、保育士、不動産業者、区議会議員、学生など様々な立場の区民23人(うち子ども4人)が集まり、認可保育所を増やすにはどうしたらいいかをテーマにワールドカフェ形式で自由に議論した。
 文京区の子育て環境を改善し、子育てが楽しめるまちづくりを目的として、子育て中の父親が中心となって立ち上げた任意団体、ぶんきょう子育てネットの主催。文京区民版子ども・子育て会議を開いたきっかけは、行政担当者や学識者、政治家だけではない、一般の区民目線で、地域の子育てがどうしたらもっと快適になるかを話し合う機会を作りたいと考えたからだ。
 開催の2週間ほど前にFacebookのコミュニティ「文京区さいこう!」で、認可の新設保育園について議論が起こった。これをきっかけに、「認可保育園を増やすにはどうしたらいいか」解決策を探ろうと、ぶんきょう子育てネットの高浜直樹代表が企画した。 当日は3つのテーブルに分かれて、ワールドカフェ形式で対話が行われた。
 各テーブルでは様々な議論が白熱し、「新設の前に保育士の待遇改善をすべき」「待機児童の親たちでNPOなどをつくって共同保育的に始めては」「大規模マンションを作るときに保育園を義務化してほしい」などの意見が出た。なかでも、「認可保育園新設は収益性が高いので担い手は多い(不動産業者)」という意見には、「保育士の待遇が良くないと言われているのにお金はあるんだ!?」など驚きの声が寄せられた。
 「(苦情が出ないように)近隣住民にお金を配ってはどうか」という意見には会場に笑いが起こったが、このような意見こそ、区民ならではの自由な考え方という見方もできる。実際、例えば近隣住民に対して二重サッシの取り付け助成など、金銭で解決できることには、柔軟に対応できるといいかもしれない。
 予定時間の20時を30分ほど過ぎて会は終了したが、話し足りない、との声が多く寄せられた。今後は、子育てに関心のある区民を対象として2か月に1度の開催を目指している。すでに、「文京区での自主保育」「空き店舗を活用した子育て」など、議題のリクエストや、区内大学での開催オファーがかかるなど、多くの反響が寄せられている。
 ぶんきょう子育てネットとしては、対話をして終わるのではなく、意見をまとめて区政や行政に政策提言をすることで、区民からより良い文京区に変えていく助けになることを望んでいる。
高浜直樹
ぶんきょう子育てネット代表

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