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1000人の夢のシェアハウス(!?)が千石に誕生!商店街のビル2階に「千石たまご荘」

 千石駅徒歩5分ほど、千石本町通り商店街にあるガラス張りのビル2階。絵本が並び、キッズテントがうっすら見える。ここが「1000人の夢のシェアハウス」を掲げる「千石たまご荘」だ。ただし、「住めません」。はて?いったい?
 地元の子育て中の親たちが中心になって借り、DIYなどもしながらととのえたシェアスペースだ。広さ20畳ほど。「まちのみんなで1000個の夢のたまごを持ち寄って、孵化するのを一緒に見守りたい」という場所なのだそうだ。
 発端は、千石で「文京子育て不動産」を営む高浜直樹さんが、ビルのオーナーから空いている1、2階活用の相談を受けたこと。地域の子育て仲間に声をかけたところ、手作り雑貨のマルシェなどをやっている「ツチノコ広場」の倉持歩さんや、ママ同士で預け合いながら仕事をする試みなどを始めた青木華恵さんら5人が手を挙げた。
 倉持さんが、公共施設を借りて作り置きおかずをみんなで作ってそれぞれが持ち帰る「千石まとめし会」をやっており、高浜さんもみんなで作ってみんなで食べる「おたがいさま食堂せんごく」を定期的に主宰していることから、当初はシェアキッチン構想が持ち上がったが、初期投資がかかることや飲食経験がないことなどから頓挫。結局、1階には高浜さんの友人の柔道整復師が入居して「整体院 プラスのみらいLABO」を開くことになり、2階をシェアスペースとして運営することになった。インテリアに詳しい青木さんが内装を考え、4月、DIYでできるところはイベントにしてみんなで手がけた。5月21日に「はじまりパーティー」を開催し、本格オープンした。
 さっそく、ネイリストが「入居」し、週3回ネイルサロンを開くほか、青木さんの母が俳句をやっているので、子や孫の成長や記念日を俳句で記録する「子育て俳句サロン」を定例で開催。ベビーマッサージやベビーサインの講座なども入り始めている。
 倉持さんは、これまで6年ツチノコ広場の活動をしてきた中で、単発のイベントは楽しいけれど、つながりが育ちにくいと感じてきた。「月曜日は誰さんが使って、火曜日は別の人が使うというような単なる場所貸しではなく、互いに交流し、友達のようになっていけたらいいと思う」と話す。青木さんも「商店街のパン屋さんを講師迎えるなど『まちの先生シリーズ』をやっていく。子連れで受講可能なものを企画していきたい」。高浜さんは「やりたいことが形になってきた。小さいところからじっくり取り組みたい」と話していた。
 スペースレンタルも受け付けており、「面白いことをやってみたい」という人を募集中だ。問い合わせは千石たまご荘へ。
千石たまご荘
文京区千石4-41-3 奥野ビル2階
電話:070-6467-1223
メール:info@1000eggs.com
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