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小学生→高校生制作の映画「えがおいろのあかり」完成/放課後の時間、地域や企業とコラボしながら制作

放課後NPOアフタースクールが企画した「物語で想いを伝えるプロジェクト 千駄木act」で高校生たちが制作に取り組んだショートフィルム「えがおいろのあかり」が完成し、青少年による文化芸能活動の祭典「コミュニティプラザ」で上映された。制作した高校生は「私たちの気づきや思いを受け取ってもらえたら」と話している。

プロジェクトは、地域の大人や企業とのコラボにより、地域ぐるみで放課後を豊かにしようと活動を続けてきた放課後NPOアフタースクールが企画。千駄木周辺の子どもと大人が対話を重ね、地域の課題や可能性を自分のものとし、みんなが願う未来の形を映画という手段で社会に伝えようと、2019年10月~2020年1月、文京区内の小学校や高校で全10回のワークショップを重ねながら進めてきた。映像制作会社イグジットフィルム代表取締役の田村祥宏さんが講師を務めた。

最初の3回は小学生編で、初回は子どもたちが地域の人の話を聞いて千駄木のまちを知り、2回目はストーリーテリングをしながらまちの未来をイメージし、3回目はそれまでに出てきた千駄木のまちに関するキーワードを記したカードをもとに物語を作った(JIBUN過去記事参照)。

11月からスタートした高校生編には、都立向丘高校の生徒ら公立や私立の高校生6人が参加した。小学生の思いを引き継ぎ、文京区を舞台にした「出会い」をテーマにして、キーワードを記したカードを使ってシーンを作った。さらに試行錯誤しながらシナリオ作り、脚本作りへと駒を進めた。

撮影はタブレット端末を使用し3週間かけて参加者同士が協力して自主的に撮影をするプランだったが、思うように進まない一面も。大人もサポートに入りながら課題を乗り越えなんとか区内各所で撮影を終えた。

編集ソフトはブラックマジックデザイン社の「DaVinci Resolve」を使用。同社から映画監督でもある中村拓朗さんが特別レクチャーをしに来てくれた。

そうしてできあがったのが4分30秒のショートフィルム「えがおいろのあかり」。高校生の「あかり」が主人公だ。ある日、家族と喧嘩をして家を飛び出したあかりは、文京区のまちから色が消えていることに気づく。そしてまちの人たちとの出会いの中であることに気づいていく・・・という内容だ。

制作に加わった男子高校生はコミュニティプラザでの上映の際、「学校や学年が違う人たちと制作し、会うことのない人との出会いがあった。まちの課題を知ることができた」と話した。女子高校生は「笑顔があるまちになるといいなと思った。そのためにどうしたらいいのか、まちの課題に気づいた。映画の主人公のように、自分から行動すれば、いいまちになると思う」と話していた。

担当した放課後NPOアフタースクールのすずきかおりさんは「本当の意味で『地域で子どもを育てる』ために、もう一度放課後という時間のあり方を問い直してみたいと思ったのがプロジェクトの始まり」と話す。「地域の大人との対話を通し、小学生はこれまでと違った自分やまちの姿を見つけられたと思う。高校生の放課後の忙しさに直面し、困難な局面があったものの、地域の方や学校、企業の方の協力で完成できた。多くの方に見ていただきたい」(敬)

※写真は放課後NPOアフタースクール提供


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