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「おかえり」が待っている!人と地域をつなぐ場「目白台の間 ピアッザ」9/27に納涼祭

護国寺駅から大塚警察署の脇の道を目白台に向かい、「三丁目坂」をあえぎながら登る。右手に東京大学の学生寮が見えたと思ったら、その先に高級有料老人ホームが現れる。

コミュニティースペースがあるはずだが、と脇を歩いていくと、学童保育所があり、高齢者向けジムがあり、薬局にクリニック、訪問看護ステーション。。。なんでもあると圧倒されて着いたのが、「目白台の間 ピアッザ」だ。

「コンセプトは『おかえりがまっている』。人が自然に集まる茶の間のように、人と地域の『間』になりたい」と、施設長の根津麻衣さんは言う。ガラス張りの明るい空間に入るとまず目に飛び込むのが「おゆずりコーナー」。子ども服がハンガーにかかっている。少し入るとアクセサリーや手芸品のおゆずりコーナーも。

入って左手のキッズスペースは靴を脱いであがるスペースで、1面の壁が鏡になっていて広く感じる。赤ちゃんや幼児連れのパパママたちが集っていた。

右手はカフェスペースだ。コストコシェア買いコーナーでは食品や飲料が1点から買える。一部無料でもらえるジュースもある。

運営しているのは、PIAZZA株式会社。「人々が支え合える街をつくる」をミッションに掲げている。「『孤育てをなくそう』ともうたっている。代表の経験が下地にある」と根津さんは言う。代表の矢野晃平さんは金融を経てオンラインゲーム事業に携わっていたが、子どもの看病で切羽つまった際に近所の人が助けてくれたことがきっかけで起業。地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を開発し、コミュニティづくりに取り組んできた。ただ、アプリだけではコミュニティづくりに限界があるため、デベロッパーや自治体と提携し、リアルな場を育てることと同時進行で進めている。

目白台の間 ピアッザのある「Tonowa Garden(トノワ ガーデン) 目白台」は、三菱地所レジデンスが東京大学目白台キャンパスの土地有効活用事業で建設したヘルスケアと防災の複合施設だ。だから高齢者施設もジムも学童もクリニックもそろっている。防災備蓄倉庫や、看護師が常駐する「暮らしの保健室」的な東大の研究機関もある。

根津さんは月島生まれの月島育ち、下町っ子だ。地域のみんなに育てられ、自身の子どもも地域に育てられていると実感している。PIAZZAが運営する屋内遊び場と貸スタジオなどの複合施設「グロースリンクかちどき」の利用者だったが、パートスタッフになり、社員になった。現在の所属はまちづくり事業部。スペース運営のほか、プロモーションやエリアマネジメントを手がけている。「グロースリンクかちどきのスタッフは地域のママたちで、夏祭りなど季節ごとに開催するイベントは文化祭のような雰囲気で一から作り上げていく。スペース貸しで講座講師を務めるのも近隣住民やママたち。子連れ勤務もOKだし、みんなで成長してきた。その経験をいかしたい」。あそこに行けば誰かいる、という関係性をつくりたいという。

事前ヒアリングで、目白台は高台の住宅地で、坂の下には商店や子育てひろばもあるが、上にはない、という声を多く聞いた。「住民が交流する場や、キッズスペースがなかったので、コミュニティラウンジがいいと考えた」。オープンしたのは2025年7月だが、近所の親子や、夏休みは小学生もやってきた。上階の高齢者住宅の住民が顔を出すこともある。「新しい施設なので区外から移ってきた方もおり、まずはマップづくりをしようと、私たちスタッフも近隣を探索中です」

より多くの人に場を知ってもらいたいと、9月27日(土)は納涼祭を開催。スーパーボールすくいやおもちゃくじ、東都生協の試飲試食会、クラフトコーナーも設けるという。


キッズスペース・カフェスペースは月~木9:30-13:30、誰でも自由に出入りできる。その他の時間帯はレンタルルームとしても借りられる。問い合わせはメールmejirodainoma@piazza-life.comで。レンタルルームの予約はこちら。(敬)

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