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セミだ!バッタだ!トンボだ!トカゲだ!たくさんの生きものと出あい、ふれあった夏/都会の森のようちえんNEKKO夏編

「セミ!捕まえた!」。女の子が満面の笑みでアブラゼミの背を指先で挟んで持った。少し前は、ミンミンゼミを捕まえたのだが、ちょっとしたことで手を離してしまい、逃げられた。「羽が透明なのがミンミンゼミで、茶色いのがアブラゼミ」。そんなことも、すぐ覚えた。

夏の占春園はセミの大合唱、まさに蝉時雨(せみしぐれ)。ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクボウシ。地面にはセミの幼虫が這い出してきたあとの穴がたくさん。もちろん、木の幹にも葉っぱの裏にも、石の壁にも塀にも、あらゆるところにセミの抜け殻がある。

木の幹に無数のセミの抜け殻があった。低いところは届くけれど、高いところは届かない。長い棒を持ってきた取ろうとする子も。小さい子はひたすらセミの抜け殻を集めて持ってきた。

真夏の暑い日でも、占春園内はうっそうと木が茂っているので、風が吹いたら涼しい。ただ、無数の蚊がいるのが難点だ。森のようちえんっ子たちは心得たもので長袖長ズボンで活動するが、ほんのちょっと短い靴下とズボンのすきまを集中的に刺されてかゆがる子もいた。

「バッタ探しに行こう」。草むらの方に行くと、バッタが飛ぶ。ショウリョウバッタかな?ちょっと違うバッタみたい。別の場所では茶色くて顔が大きいバッタも見かけて追いかけ続けたけれど、捕まえられなかった。

セミの命は短いらしいが、命が尽きたセミたちもたくさん見かけた。セミの羽をアリが運ぶ姿を見かけた。みんな、しゃがみこんでじっくり観察。

大きな石がたくさん置かれた場所では、自然発生的にロッククライミングが始まった。またがるのにちょうどよい石は、馬に見立てて乗馬ごっこ。

「ここに足をかけて踏ん張って、次はこっちに」などと、友だちが岩登りするときにアドバイスする子もいた。みんなで協力してやり遂げる。協力しながら順番に上に登ったとき、みんな晴れ晴れとした表情で、達成感に満ちた顔をしていた。協力、忍耐、達成。これも森のようちえん活動のだいご味だ。

夏はいきものの宝庫だ。小石川植物園には、カブトムシもいる。どこに幼虫がいそうなのか、みんな知っているし、見つけることもできた。

ミミズはもちろん、土を少し掘ればすぐに出てくる。ミミズのうんちを見分けられたら、ミミズを見つけるのは難しくない。「あ、これミミズのうんち」。小さく盛り上がった土があちこちにあるのを見つけて、そこを踏まないように歩く「遊び」も生まれた。

最初は手を引っ込めて触れないでいた子が、慣れてくればシジミチョウもバッタもトカゲもさっと捕まえることができるようになった。1人で捕まえるのが難しいときは、2人で協力する姿も。

猛暑日でも豪雨でも、基本は野外で過ごす。木陰は涼しいとはいえ、活動していれば暑いは暑いので水筒の水は欠かせない。なくなれば水道水を補給。水のありがたさを実感できるひとときでもある。

時にはごろんと寝転んで空を見るだけの日もあった。そんな日は「しぜん くも」という本を読んで、白い雲を眺めながら、動いていく様子、形や大きさについて語り合った。

セミの羽化や、ダンゴムシの脱皮など、なかなか見られないものをじかに見られるのも、長い時間野外で過ごしてこそだ。

地面に目を凝らし、葉っぱをひっくり返し、時にはくもの巣を顔に浴びながら、いろんなものに目を走らる。子どもは発見の天才だ。

ただ遊んでいるのではなく、たくさんの学びがある森のようちえんNEKKOは毎週水曜午後と金曜日(延長保育あり)実施しており、長期休暇以外の平日、アウトドアスクールNEKKO Jr.として小中学生の受け入れも始めた。他の曜日も開催可能だ。詳細はサイトで。

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