小石川エリアの「ひと・もの・こと」を見つけ、共有しようと、有志によるまち歩きイベントが２７日開かれた。こんにゃくえんまの裏の坂を上がると現れた隠れ家的シェアスペースに８人の参加者は感嘆し、終点の安藤坂のシェアオフィスにも注目が集まった。
文京シビックセンターが起点。地下２階の床のタイル画が実は地図であることを確認したあと、こんにゃくえんま（源覚寺）へ。裏手の坂上の地味な４軒長屋の一つに入ると、白壁に板張りの空間が。コピーライター黒須治さんの事務所「ペンと鍬」。築７０年という建物をリノベーションし、昨年冬から２階をオフィスとして使い、１階はシェアスペースにするという。「地域の人に使ってもらい、つながっていけたら」と黒須さん。
柳町小周辺から伝通院をへて終点はシェアオフィス安藤坂ＣＯＩＮ（http://www.andozaka-coin.com/）。築５０年の建物をリノベーションし、３階をシェアオフィス、１階は工房スペースと、キッチンを備えたイベントスペースにした。自称「軽快なトークの管理人」である甲藤正郎さんは「会社と家、という限られたコミュニティーから一歩踏み出し、別のコミュニティーをつくりたい。１階は貸スペースなので、地域の人も使えます」と話している。
