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赤ちゃんには自ら育つ力がある/夫を観察すれば子育ての方針が決まる!?日本赤ちゃん学会・小西行郎理事長がトーク

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文京区役所で16日、日本赤ちゃん学会理事長で小児科医の小西行郎さんと、次世代社会研究機構代表理事の西田陽光さんのトークセッション「今、日本の赤ちゃんに起きていること」(特別養子縁組推進月間キャンペーン)があった。小西さんはまず、「親が何かをやってあげることが育児ではない。赤ちゃんは無力な存在ではなく、自ら育つ力がある。親の自己満足が愛情ではない」と最近の子育て支援の風潮を一刀両断。こんなに一生懸命やっているのに泣き止まない、言うことをきかない→私の育て方が悪い、という思考に陥らないよう注意した。「どう育てるかを考える際、子どもをよく観察すればそんなに難しくない。そして夫の良い面を観察すること」。つまり、つれあいの良い面が子どもにもみえていれば、そこを伸ばしていけばいい、ということ。育児の原点は家族(夫婦)だからだ。
また、人間社会はお年寄りや子ども、障害者ら、「弱い者」を中心にすえ、働ける者は外へ出て、おばあちゃんが育児する、といった形で地域が形づくられてきた、と指摘。西田さんも「人間社会は三世代で支えあってきた。年寄りが知恵を伝え、社会が強化されてきた」。近所とつながり、生きる知恵も得られる「地域」で子どもたちが育つことの重要性と、特別養子縁組や保育園などいろんなしくみの中で、大人は一歩引き、社会全体で子どもをみることの重要性を確認した。

 


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