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!!これはヤバい! 正統派でないけど正統派のメキシコ寿司

「突然だけど、面白そうなイベントがあるので行かない?」と、子育て支援つながりの知人からお誘いを受けた。共通の知人の息子さんのイベント「メキシコ寿司」だという。口笛が堪能で、演奏もちょっとはしてもらえるかも、とのこと。頭の中は???のまま、メキシコ寿司という言葉にひかれてふらふらと出かけた。

行き先は根津の「日本一ハードルの低いレコード屋」。ますますわけがわからないが、これについては別途取材した。ふた回り違うかも?という若い人ばかりで場違いだったが、作ること、食べることに年齢は関係ない!

さて、メキシコ寿司とは何か。主宰者の武田裕煕さんの解説に耳を傾ける。

「私は高校生のとき、メキシコのシナロア州に留学していました。そうしたらなんと、タコスとホットドックに並び、寿司が普及していたんです。人口2万人の町の中心部に寿司店が10店もありまして」。そして続ける。

「寿司の概念を突き抜けています。カルフォルニアロールを2段階進化させたというか……。巻き寿司なんですが、揚げるんです」。!!! 確かに、その発想は寿司正統派からは生まれない。

海苔と酢飯が逆で、酢飯の上に海苔を置いてから具をのせて巻く。ご飯がくっつくので巻きすの上にラップを敷いて巻いた。

具も自由だ。鶏肉、牛肉、マグロ、エビ、アボカドに、クリームチーズやマンゴーを入れてもいいという。「クリームチーズは味が強いので少な目に」とのこと。

巻き終えたら、パン粉をつけて油で揚げる。きつね色にこんがりあがったら、輪切りに。きれいに切るのが難しかった。見てくれは悪いけれど、これに香菜(パクチー)やマヨネーズ、オレンジジュースやしょうゆなどを使ったソースをつけて食べる。

いや、なんというか。寿司という名はついているが寿司とは別の食べ物。だが、おいしい! 特に、マンゴーが入ると甘酸っぱさが効いて独特の味わいだ。人参の細切りが箸休めに用意されていたが、これもなかなかの相性。

そして、噂の口笛の演奏も。武田さんは国際口笛大会で準優勝経験もある口笛奏者。ジャズからクラシックまでこなし、ウクレレとバンジョー、ベースドラムとのコラボとか口笛ジャズでスイングダンスとか、メキシコ寿司みたいに突き抜けた演奏をやっているらしい。この日はテレマンのリコーダーのソナタという王道クラシックの曲だったが、聞きほれた。というか、人物にもほれたかも!? 次はちゃんと取材して記事にしよう。

それにしてもメキシコ寿司、ご飯(炭水化物)を揚げ(脂質)、ディーブなディップ(脂質)につけて食べる。かなりヤバい。(敬)


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