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【21,22日開催】まちをつなぐ文京の紙の地域誌を展示/伝説の地域雑誌「谷根千」や「空」などバックナンバーも

伝説の地域雑誌「谷根千(やねせん)」やこのほど終刊した「空(KUU=くう)」、 子どもたちが取材して記事を書いた「MITAMIYO!!」、コミュニティバスB―ぐるの車内広報誌「beople」、茗荷谷界隈のマップなど、文京区内の資源を掘り起こし、まちづくりに貢献している地域情報誌やマップを展示する「文京の地域情報誌展」 が8月21日(土)、22日(日)10時~16時、向丘のカフェRural Coffeeで開かれる。文京区を中心に活動する人たちのつながりの場「文京まちたいわサマーフェス」の一環で、22日14時からは、谷根千発行を担ってきた山崎範子さんのトークもオンラインで開催する。

展示では台東区谷中、根津、千駄木界隈の情報を扱った地域雑誌「谷根千」全94冊、小石川、白山、本郷地域で無料配布されていた「空(KUU)」全93冊と、B―ぐる沿線協議会(B―ぐる友の会)が発行している社内広報誌beople(ビープル)10数冊、子どもたちが作るローカルマガジン「MITAMIYO!!(みたみよ)」、茗荷谷界隈のパンとスイーツマップなどを並べる。無料のものは自由に持ち帰れるコーナーも設ける予定だ。

地域雑誌「谷根千」は1984年に創刊し、2009年に94巻で終えた有料の地域雑誌。子育て中の3人の女性が、古い建物や人々の暮らしぶり、手の芸などを「調査記録、紹介し、良い環境を大切に時代に手渡す手だてとして」第1回谷中菊まつりをきっかけに創刊した。子どもをおぶい、サンダル履きで取材に回り、広告を開拓し、自転車で配本して回った。コアメンバーは森まゆみさん、山崎範子さん、仰木ひろみさん。22日は山崎さんが、会場からオンラインで谷根千がやってきたことを中心に地域誌とまちづくりについて語る。

「空(KUU)」は小石川でデザイン事務所を営んでいた鳥井孝次さんが2006年に創刊した隔月刊の無料の地域誌で、広告主の店舗や個人宅に配布されてきた。鳥井さんが亡くなったことから、2021年7月の93号で終刊した。長く地域の人に愛され、読まれた雑誌だった。(「空」終刊記事参照)

beopleはB-ぐる友の会が発行している広報誌だが、スポーツや文学など様々な切り口から文京区内のスポットを紹介。2021年3月号では、「切支丹300年の叫び」「謎のトライアングル」などと題されて「文京七不思議」が特集され、文京区のちょっとしたまちの知識を蓄えられそうだ。さらに注目したいのは表紙。文芸誌やオカルト情報誌にどこか似ているような。。。細部をじっくり見れば見るほど発見が多い。

子どもたちが作るローカルマガジン「MITAMIYO!!(みたみよ)」は文京区内の小中学生がまちの様々なスポットを取材執筆し、プロがサポートして作成した地域誌。ほか、「ご近所 茗荷谷界隈」で作成している「茗荷谷界隈パンとスイーツの店のマップ」なども展示する。

展示はRural Coffee(文京区向丘1-16-17)で21日(土)、22日(日)10時から16時まで。22日(日)14時からのオンラインイベントは、文京まちたいわサマーフェス2021のサイトからzoomで参加。Facebookでも発信中。申し込み不要。(敬)


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