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まちかど花図鑑/梅雨空に鮮やかな彩、庭園や公園の紫陽花めぐり

6月はどこもかしこも紫陽花がいっぱい。遠くの公園にいかなくても、近くの児童遊園や民家の庭や植え込みでも、今はやりの白い紫陽花や昔ながらのピンクや紫の紫陽花が、鮮やかな彩で通りすがりの人の目を楽しませてくれる。梅雨の日、雨の中での美しさは定番。

せっかくだから、紫陽花ロードがあるような、公園や庭園に行ってみよう。6月末くらいまでは見ごろだ。

区内では白山神社・白山公園が有名で、14日まであじさいまつりが開かれているけれど、あえて六義園(文京区本駒込6丁目)に行ってみた。たまたま通りかかったら、「大名庭園でさつきと和のあじさいを楽しむ」という表示があり、「和のあじさい?」と首をかしげる。和ではない紫陽花をあまり知らないので、さっそく入園。

紫陽花は、入口近くの枝垂れ桜のあたりにある。大木、低い灌木、広い園内、この季節らしく緑一色。その中にほどよく紫陽花は咲いていた。紫陽花だらけではないのが、かえって心地よい。

種類についての表示は、山紫陽花だけかな。山紫陽花は日本の山林に自生する小型の紫陽花だ。「深山八重紫」「紅額」「甘茶」「オタクサ」などがある。サツキのほうは、もう枯れ始めているのか見つけられず、遠目にサツキらしいものを見てカメラに納めた。ツツジだったかも。

2つ目の公園は飛鳥山公園(北区王子1丁目)。「紫陽花ロード」があると聞いて行ってみた。

「飛鳥の小径」と名付けられた紫陽花の道は、飛鳥山公園の麓とJRの線路の間の細い道で、白い紫陽花がいっぱい。北米原産のアナベルという種類らしい。ときどき和の紫陽花も。

350mに渡って紫陽花が1300株植えられている。

王子駅を通る電車は、たくさんあるので、紫陽花と通過する電車の両方を楽しめる。東京さくらトラムも王子駅に停車する。

小径の途中に、石段が数か所あり、のぼると飛鳥山公園の遊具ひろばに出る。また小径の終点から坂道をのぼり、静かな道路を回ると飛鳥山公園の入口に。

園内には、「紙の博物館」、「飛鳥山植物園」、「渋沢栄一関連の資料館」があり、レストランもある。「あすかパークレール」に乗って王寺駅の改札近くの麓まで下りられる。こちらは無料で乗車できる。

3つ目に訪れたのは、少し遠めだが、台東区の隅田公園(台東区花川戸1丁目)。隅田公園は台東区側と墨田区側と両方にまたがり、それぞれの区の管轄になっている。紫陽花ロードは台東区の隅田公園。4.1キロに及ぶ川沿いの公園だが、台東区のコミュニティバス、「北めぐりん」隅田公園駅で降り、浅草までの道を歩いた。

「助六夢通り」と隅田川沿いの公園の歩道に紫陽花がたくさん植えられている。こちらは和の紫陽花が多いようだ。ゆったり流れる隅田川、対岸のスカイツリー、紫陽花、時折通る人力車が見どころ。

隅田川といえば、歌「花」。「はるのうららのすみだがわ♪」

バス停から入ったすぐのところに碑があった。秋櫻子の句碑や、歌川広重の浮世絵をはめ込んだ堤防のタイル、隅田川にまつわる文化はたくさんありそう。調べながら歩くのもよい。2年前、隅田川七福神の取材をしたときは、墨田区側の川沿いを歩いたがそちらにもいろいろな碑があった。

言問橋を通り過ぎたとき思い出したのが在原業平の東下りの時恋人を思い、「なにしおわば いざこととわんみやこどり わがおもう人ありやなしやと」。そしてこの歌を引用し、謡曲「隅田川」があると聞いた。墨田区側の白髭あたりに、梅若塚があるという。一度隅田川をゆっくり取材してみたい。(稲葉洋子)

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