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文京区ラジオ体操発祥の地へ!歴史とモダンあふれる大塚公園

朝から暑くても、寒くても、毎朝ラジオ体操にいそしむ人々が全国各地にいる。全国ラジオ体操連盟のサイトによれば、ラジオ体操は1928(昭和3)年、国民の健康増進を図るために創設されたものだそうで、今年で「生誕90周年」を迎えたのだそうだ。NHKとかんぽ生命保険と共催で、「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」といって、毎年夏休みの期間中、全国各地の会場でラジオ体操を開催し、NHKラジオ第一で放送する。今年は7月20日から8月31日まで全国43会場から生放送中だ。

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さてそんなことより、ラジオ体操発祥の地とは?

ラジオ体操が始まった1928(昭和3)年に開園した由緒ある大塚公園(大塚4-49)のことらしい。

大塚公園といえば、春日通り沿いからちらっと見える緑の深い公園という印象しかなく、入ったことはなかった。

春日通りに面しているのは公園の西口で、広場がある。「石張りの奥の藤棚とともにモダンな雰囲気を漂わせています」と文京区のホームページは解説している。確かに。

その先は下りの傾斜になっている。階段を下りて、右手に行くと「おおつかの森」。セミの大合唱でにぎやかだ。

都会のど真ん中にこんな豊かな緑があるなんて。古い歴史ある公園だが、1988年から91年まで改修工事が施されたそうだ。

さらに進んだ右手にロダン?

「露壇(ろだん)」と書き、テラスのことだそうだ。イタリア・ルネサンス式とのことで、詳しくは現地の解説板参照。

ロダンとはモダンだと思っていたら祠があったり。

そして、お目当てのラジオ体操の像。こんな体操あったかな。首の運動?

解説を読めば、「文京区」ラジオ体操発祥の地だそうで。昭和4年に町内有志が集まって始めたのが文京区内での始まりだとか。

しかし今でも年中無休で毎朝ラジオ体操をやっているなんて。

像の先には山小屋風の建物がある。1階は「みどりの図書館」という小さな区立図書館で、2階は集会室。

休息広場というのもあって、木のベンチと机、水飲み場がある。

ケヤキなどの大木に囲まれた「自由広場」を左手に見ながら歩みを進めると、子どもの遊び場がある。ブランコと石のすべり台がある。

さらに進むとちびっこ広場。小さい子が遊ぶにはよさそうなスペースだ。

しかし、こんな素敵な空間なのに「痴漢にご注意」なんて看板があったり、「喫煙所はこの先です。この場所は禁煙です」という表示があったり。「ん?」と思ってしまう。

高さ4メートルのシャンパングラスの形をした噴水。なんともモダンだが、水は11時半~15時半の間だけしか出ないらしい。しかも「観賞用」とわざわざ断っており、入れない噴水だ。ジャブジャブ池は教育の森か音羽児童遊園を使ってと書いてある。そしてこの一角に喫煙所が設けられている。隣は病院なのだけど。

こんなにモダンな公園に、お地蔵さんと大日如来像と観音様が並んだ一角もある。1600年代に里人が造ったとかで、戦火で被災し、ここへ来たとか。「大塚子育て地蔵尊」と書かれた赤い幟がはためく。だが豊かな緑に包まれているせいか、不思議と違和感はない。

四阿(あずまや)の形も変わっている。

四阿から自由広場を見下ろす風景も動きのある絵画のよう。

ラジオ体操を追って、大塚公園を探訪。灼熱の朝に涼を得た。(敬)


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