ストックホルム・オリンピック後、嘉納治五郎は、落ち込む二選手にこう声をかけます。
「みんな落胆してはいけない。私自身、君たちに勝って貰いたいとはツユほども思っていなかったし、結果は予想していた通りだ。しかし、外国の技術を学び、大きな刺激を得たことは大成功だ。日本のスポーツが国際的な檜舞台に第一歩を踏み出したのだ。大きな誇りを持って欲しい。何事も初めから上手くいくことは少ないのだ」
教育者・嘉納治五郎のいたわりある温かな言葉。
短距離で惨敗した三島弥彦、マラソンを完走出来なかった金栗四三ですが、どうやら、日本スポーツ界の黎明の鐘を鳴らすことは出来たようです。
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※この記事は「東京坂道ゆるラン」の「走れ!いだてん」に掲載されたものです。