文京シビックセンター北側の春日・後楽園駅前地区の再開発事業の説明会が11月22日、文京区民センターで開かれた。計画では地上40階建て、23階建て、21階建ての高層オフィス・住宅と、13階建てのワンルーム共同住宅・事務所が建ち、1、2階は主に店舗や事務所で、グリーンバレーと呼ばれる緑の通路でそれぞれの街区をつなぐ。住戸数の合計は763戸。うち71戸はワンルームだ。設計者は日本設計、施工者は未定という。定員470人の会場のほぼすべての席が埋まるほど、周辺住民の関心の高さがうかがわれた。早ければ来年3月には一部着工するという。
一角はシビックセンターと白山通り、千川通りに囲まれた約2.4ヘクタールで、総事業費は約1100億円。シビックに近い方は南街区と呼ばれ、高さ104メートルの23階建てのオフィス棟と21階建ての住宅棟が並ぶ。北街区は白山通りに面して、高さ141メートル、地上40階の事務所、店舗、共同住宅が建つ。高さ142メートルのシビックセンター並みの建物が建つイメージだ。大学や専門学校を誘致するほか、商業施設の整備でにぎわいを生み出すという。
(春日・後楽園駅前地区市街地再開発組合ホームページより)
資料にある日影図によれば、冬至の午前8時にはビルの影は小石川4丁目付近までのび、午後4時には東大農学部近辺まで達する。風洞実験による風の調査や、交差点の渋滞予想についても報告され、大きな問題はないとされたが、参加者からは、資料の不備の指摘や不安の声が相次いだ。
(一部地区ではすでに建築計画の看板が出ている)
また、ワンルームを除くと692戸の住宅が誕生。子育て世代の流入が予想され、保育園の整備も検討しているという。礫川小学校の学区で、児童数の増加も予想される。(敬)