「保育園って何を決め手にしたらいいの?」「認可保育園に入れなかったらどうしよう……」
小石川三丁目の「さきちゃんち」にて11月、子育てサークル・ワラビーとサロンゆるっとの共催で保育園在園中のパパ・ママから保活や保育園について生の声を聞く「保育園トクトクトーク」が開催された。両親で参加された方も多く、子ども達には保育スタッフもつく中、16組の参加者と7人の先輩パパ・ママ、スタッフ合わせて約50人が集まった。
前半は、長女が産まれる前から保活を始め、今期4回目の保活をしている佐久間あきさんより保活の基礎講座。保育施設の種類、保育園探しの進め方、認可保育園の選考方法、保育園選びのポイント、認可保育園に入れなかった場合の対策などがスライドに沿って説明された。
佐久間さんは、区立と私立では重視するポイントが違うこと、新設園は申し込み時点では見学できないこともありリスクはあるが、1歳児以降の入園では一番入園しやすいことなどを指摘。「0歳児で重視したい点と3歳児で重視したい点は変わってくる。0歳児では少人数の方が手厚いかと思っていたけど、3歳になって子ども同士に友達関係が作れるようになると大人数の方が良いな、というように。就学前までの長いスパンで選んだほうがいい」などとアドバイスした。
後半では佐久間さんが司会となり、区立・私立の認可保育園に通う7人の先輩パパ・ママが、質問に沿ってスケッチブックに書かれた回答を一斉に掲げた。
「第何希望の園だったか?」については第1希望から第4希望まで様々だったが、どの保育園のパパ・ママも満足度は高く、改善して欲しいところは全員「特にない」と一致した。満足している理由として挙げられたのは「給食が工夫されている」「食事が美味しい」など食事面から、「先生達が優しい」「先生達のワークライフバランスも整備されているため、同じ働く立場として安心」などの先生面、「私立で園庭は無いがそのぶん色々な公園を散歩している。かなり長距離を歩いているため、小学校入学後は幼稚園の子達より運動能力が高いらしい」など子ども達の運動面、「清潔感がある」「空調が整備されている」など環境面まで様々だった。
また、兄弟がいる先輩ママからは「近いことが何よりも楽」「持ち物が少ない」「先生から子どものことでしかられるのが一番つらい。今の園では親の気持ちに沿って話してくれる」など第1子の時の保育園と比較した意見もあった。保育園を選んだ決め手では、近さや職場に通いやすいことの理由が一番だったが、ワラビーメンバーでもある高山陽介さんは、以前開催されたワラビーの「保活講座」に出て、開催場所だった今の園と出会った。「家から遠いが、園長の方針や他の保育園にはない工夫が決め手になった」と熱く語った。
質疑応答の時間がとれなかったが、「実際に預けている親の意見が聞けてよかった」などの意見が寄せられた。文京区の認可保育園第1次申し込みは12月17日まで。選考結果は来年2月ごろわかる見込みだ。
(上田麻理子)