【子ども・教育】商店街の空き店舗でいっそうの地域密着へ/学習塾「わでかくらぶ」が千石に移転

 地域の活動に力を入れ、子育てサークル「ワラビー」の創設者でもある株式会社わでかの髙山陽介さん(36)が代表兼塾長として運営している小学生向けの学習塾「わでかくらぶ」が11月3日、文京区音羽から千石に移転オープンした。
 ビルの10階で塾を運営してきたが、より地域に密着した運営をしたいと考え、千石本町通り商店街の一階店舗に移転を決めた。同日のお披露目パーティーでは、ヒーローショーやテープカットなど、賑やかな雰囲気で地域住民の注目を集めた。
 店舗のシャッターは、画家の「ちゃず」さんによるアート作品がペンキで直接描かれており、営業時間後にも街をゆく人々の目を楽しませている。
 「わでか」とは、わかる・できる・かんがえるの頭文字であるという。高山さんがわでかくらぶを開業したきっかけは、前回取材した記事の通り、塾の運営を手伝ううち、教育をすることの重要性に気づいたからである。
 わでかくらぶを開業してからの2年間、さまざまな親子と接していくうちに、子育てや教育に困難を抱えている親が多いと感じたという。進学塾・進学校へ行って教育をすべきだという思いに囚われ過ぎて悩む親や、伝えたい思いがあってもうまく表現ができない子どもなど、お互いにコミュニケーションが上手く取れずに辛い思いをしてしまうことが多いそうだ。
 わでかくらぶでは、偏差値を上げ、受験に合格することだけを目的とするのではなく、社名の由来となった子ども自身がわかる面白さや、できる喜びを発見するように促している。考える楽しさに自ら気づくことで、前向きに勉強に取り組めるようになるだけでなく、親も子育てが楽しめるようになるという。
 ふらっと立ち寄る人のいないビルの中ではなく、千石にある商店街の空き店舗に移転したほうが事業がうまくいくのではないかと、空いていた店舗を文京子育て不動産が紹介した。実際、移転をしてからは毎日のように知り合いとばったり顔を合わせるようになったそうだ。
 音羽と離れてしまったため、移転当初は生徒数が減ってしまったものの、口コミや商店街に面している立地が功を奏し、多くの地域住民に知られるようになった。その結果、順調に問い合わせが増加してきているという。
 勉強嫌いだった髙山さんが学ぶ楽しさに気づいたという経験を活かし、小学生がいない午前中の時間を利用して、保護者向けの講座を考えているという。保護者が子育てにもっと楽しんで向き合い、親子が笑顔になれるよう、塾というワクにとらわれない様々な発想で講座を開いていきたいと話していた。(高浜直樹)
代表取締役髙山陽介
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最寄り駅
都営三田線千石駅
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※和菓子屋田月堂さんの隣。
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