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「ぶんきょう学」で跡見女子大学生が成澤区長に政策提言!

「茗荷谷開発大作戦」「学生にとって文京区が魅力的なまちになるには?」「空きコマ、休み時間を充実させよう」・・・ユニークな内容のプレゼンテーションが次々と続く。跡見学園女子大学観光コミュニティ学部の学生が7月、文京区の課題や解決法について、成澤廣修区長へ提言した。

今年4月にスタートした「ぶんきょう学」の授業の一環。授業では成澤区長が講師を務めてきた。全15回の授業では文京区の歴史や文化、地域性などを学び政策課題を研究、フィールドワークを交えて具体的課題を把握し、解決策を考えてきた。この日は、学生たちが10グループに分かれて、各々が設定したテーマに基づき実際に文京区内を歩いて調査して見えてきた課題と解決法を発表した。

茗荷谷周辺は緑も多く、歴史を垣間見られるスポットがあるが、「都心の田舎」となってしまい、観光客が池袋止まりになっているという現状を指摘したグループは、地域の人や学生、外国人などで「茗荷谷っ子」を結成して観光客を案内しようと提言。また、学生自身が駅と大学の往復しかしていないのはもったいないと指摘したグループは、徒歩15分圏内のマップを作り、「普段は和菓子屋だが金曜日だけパン屋になるお店でイートインかテイクアウトし、竹早公園でピクニック、かき氷を食べたあと、小石川図書館でテスト対策」といったコースをいくつか作成することを提案した。他にも、坂道を活用してはどうかなどという提言が出された。

学生やオブザーバーの投票で、グランプリに選ばれたのは、「あったらいいな文京区」。足湯や傘の無料貸し出し、プレミアムフライデーの学生版などを提言した。メンバーの伊原えみりさん(20)は、「後楽園に比べると茗荷谷は何もないので、あるといいサービスをみんなで考えた」という。ジューススタンドがないので、タピオカ屋があるとテイクアウトできるしおなかにもたまるからいい。足湯があるとくつろげる。ゲリラ豪雨のとき、傘の貸し出しサービスがあれば便利。学生証を見せたらお店で割引や特典がもられるプレミアムフライデーがあれば・・・と、学生ならではのアイデアが光った。伊原さんは「学生はだいたい後楽園か池袋に遊びに行く。私もコンビニとパン屋ぐらいしか知らなかったので、この授業を通して周辺を歩いて知ることができてよかった」と話す。

プレゼンを見た成澤区長は「想像以上に時間をかけてフィールドワークをやってくれた。その努力は評価したい。いろんな発見をしてもらってよかった」と話していた。


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