【コラム】17歳のつぶやき/8歳の僕がアメリカ一人旅で学んだこと

「可愛い子には旅をさせよ」ということわざは、何故遥か昔から、現在に至るまで受け継がれているのだろうか。

それは旅というものが子ども達に体験や孤独による自己研磨の機会をもたらすからだと私は思う。

例えば、私は小学3年生の4月に米国のワシントンD.C まで一人で渡航した経験がある。当時母は米国に勤務しており、私は祖父母と日本で暮らしていた。まだ小さかったこともあり、当時の私は母の温もりを感じるが為、一人でアメリカに住む母の元へ旅に出ることを決意した。

空港のゲートに入る。この時私は日本という慣れ親しんだ土地から切り離され、アメリカという言語も文化も違う新しい旅の目的地への第一歩を踏み出した。

この時に初めて私は言語の壁というものを知り、人種というアイデンティティを意識した。

というのも、飛行機に搭乗した途端自分の理解し得ない言語が飛び交い、隣には自分とは似ても似つかぬ身体的特徴をした人をむかえたことが大きい。

たった飛行機の中でさえそこはもう私の知る日本とは別世界であり、8歳の僕は不安と同時にその世界に馴染もうと必死であった。数多の未知に触れ、知ることを楽しみ忘れられない経験を積んだ。変化を柔軟に受け入れることを身を以て学んだ旅だった。

新時代の宝の地図は何処へ。(吉田遼)

※文京区内の高校に通う吉田遼さんが、若い世代の思いや悩みをつづります。