趣味の絵の個展の場、自らつくった/小石川のカフェギャラリー「ヒュフテ」

千川通りから入った小石川の小さな路地に、カフェギャラリー「ヒュフテ」はある。2010年夏、金子明さん(51)が、妻尚美さんと一緒に開いた。「ヒュフテ」はもともと、尚美さんが友人と手がける帽子やバッグのブランド名。6年ほど前から工房兼店舗として借りていた元印刷関連の工場を、尚美さんが「コーヒーでも出せたら」と言ったことがきっかけで改装。明さんとしては「趣味の絵の個展をやったら場所代が高かった。安くできるところがあれば」と考え、カフェギャラリーにした。「ギャラリー利用料は月1万円。地元の人に、もっと使ってほしい」という。

ヒュフテ尚美さん

尚美さんは、アパレルメーカーのパタンナーだった30代のころ、デザイナーの友人とオリジナルブランドを立ち上げた。ヒュフテはドイツ語で、「腰」の意味。納得できる商品を作り続けたい、軸を持って生きたい、ヒュフテを要に人の輪が広がれば――そんな思いが込められている。

一方、明さんは会社勤めのかたわら、25年ほど前から趣味で絵画教室に通い始め、個展を2、3回開いたことがある。「1週間で20万円ほどかかり、仕事も休んでギャラリーにいなければならない。そうそうできることではないですよね」。そんな折、尚美さんが先行して物件を借りており、カフェをやりたいと言いだした。たまたま周りに脱サラして店を開いた知人がおり、内装を手がけた人とも親しくしていた。偶然が重なり、開店にこぎつけた。

いま、ヒュフテのブランドの商品は諸事情あって置いていないが、尚美さんはヒュフテがものづくりの発信地となることを夢見ている。明さんは年に2~3カ月は自分の個展を開きつつ、「初めてやる人、お試しでやってみたい人にぜひ」と言う。12月20日まで、デザインを学ぶ男性2人による初めての個展「20歳展」を開催中だ。

ヒュフテ店内から外

自らも文京区内で子育てをしてきた。カフェとしては「ママ友やパパ友が打ち合わせや飲み会で使ってもらえれば」。普通の感じ、家にいる感じを大切にしたいという。

ヒュフテ外観

月~金は11時半~18時、尚美さんが担当。土曜日は14時~20時、明さんが店に出ている。6人~15人で貸し切りも可能。来年から平日は14時までとし、夕方から夜21時までの営業をする予定。

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