「街が植物園へやってきて、植物園が街へ広がっていく。」そんなキャッチフレーズのもとに、小石川植物園で、地域の人との協働で「小石川植物祭」が初めて開かれる。今年は10月21日(金)~23日(日)開催の予定だ。事務局では、植物祭で店舗販売やイベント、作品展示を行う出展者の公募を始めた。書類審査と面接審査を経て夏ごろには決まる予定だ。応募締め切りは6月24日(金)18時(必着)。
企画発起人で事務局を務める建築家ユニットKASA(過去記事参照)のアレクサンドラ・コヴァレヴァさんと佐藤敬さんは「当日集まる品々や体験をもとに、植物と暮らしの繋がりを感じられるような学びの場にしたい。植物園由来の物品や食べ物の開発企画だけでなく、スタンプラリーやワークショップのような体験型の企画もぜひ」と話している。
KASAの2人は植物園を眺められる今の住まいに引っ越してきてから、植物園とまちをつなぐことが何かできないかと考えていた。「小石川植物園は、江戸時代の御薬園を起に大昔からまちを見守ってきた大きな森。文京区の中心に位置しいくつもの地域に接する存在。いろんな世代や地域が繋がるのにもってこいの場所だと思ったのが出発点」と佐藤さん。
小石川植物園の園長や、地域のお店、住民と対話する中で、小石川植物祭の企画内容を練った。①出展者それぞれの視点で植物園や植物の面白さを発見し、アイデアを共有、②アイデアをもとに企画内容を考え、創作、③小石川植物祭で発表、④その後もお店で販売や企画が続き、植物園が街と暮らしの一部として広がる、という循環をつくり、「植物園を多様な角度から捉え直し、植物と人が豊かな関係を築いていけるような街をめざす」という。
「先日、植物園でフィールドワークをやったが、会議室で話すのと違い、新鮮な空気の中歩きながら会話すると初対面でもリラックスして仲良くなれる。緑の中で、植物を介して、いろんな人と横のつながりができるのではないか」と佐藤さん。
募集要項はこちら。「小石川植物祭」FacebookページやInstagramでも発信している。
問い合わせはKASA / KOVALEVA AND SATO ARCHITECTSまで。
東京都文京区白山2-10-15
E-Mail : info@kovalevasato.com