まちの行間を読もう!「林丈二と歩く文京」展、文京・見どころ絵はがき大賞応募作品展、12日まで

文京区の風景を絵画や写真で切り取り、まちの良さを再発見してもらおうという「文京・見どころ絵はがき大賞」の応募作品展と、「路上観察家林丈二と歩く文京~まちの行間を読む」展が12日まで、文京シビックセンター1階で開かれている。初日の9日は、林丈二さんのトークがあり、「文章の行間を読む感覚と、まち歩きの感覚は似ている。右側も左側も見ながら、その間に感じる感覚で、まちを歩いてみてはいかがでしょう」と提案した。

林さんと栗生さん
林丈二さん(左)と文京建築会ユース代表の栗生はるかさん

文京・見どころ絵はがき大賞は文京建築会と文京建築会ユースの主催で、今年で6回目。445点の応募があり、区内の10歳の小学生が描いた「こんにゃくえんま」の絵はがきが大賞に選ばれた。このほか、文京区長賞など9つの賞や6点の優秀賞、25点の作品賞があり、これらを展示しているほか、応募作品を地区別に分けて展示している。

大賞
今年の大賞は区立小に通う10歳の「こんにゃくえんま」

また、一角には路上観察家の林丈二さんと文京建築会ユースがコラボして出し続けてきた遊び心たっぷりの建築コンクールの作品の展示も。文京建築会ユースと林さんとの出会いは5年前。林さんは「文京区に牧場があったことを知らない人が多いので、じゃあ、当時の牧場の絵はがきと、その現在地を見比べて、まち歩きをしようという企画から始まった」と言う。

みのむし

その後、2013年に団子坂の団子調査から始まった「団子坂だんごづくし」、2014年に「翔んでる建築」をテーマに、素材の違う三つの蓑虫が宙に浮く「蓑虫型座禅堂」を建築コンクールに出品し優秀賞を受賞。2015年は宇宙に風呂をつくろうという「月面銭湯月乃湯」(佳作受賞)、そして2016年は、上野公園の地下にあり、現在は使われていない京成電鉄の「博物館動物園駅」と上野動物園を地下で結び、キウイのすみかにして、暗闇のワクワク感を体験する施設「洞窟探検・キウイ館」を出品し、最優秀賞を受賞した。

キウイ館

この作品のアイデアの発端は、林さんが欧州の動物園の夜行館で、いつ姿を見せるかわからないキウイが目の前に現れ、感動したことだったそうだ。「キウイ館に行っても、キウイに会える保障はない。出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。何か期待しながら待つ、それがいい。人生も同じ」と林さん。

引き

「ものごとに起承転結があるとして、『起承』まではだいたい思いつくが、『転』をひらめくかどうか。『結』はそれぞれの人にお任せするとして、『転』が面白い。ずっと転がりながら面白がる、がいいですね」