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新生!大塚地域活動センターが中央大学構内に移転、オープンスペースOosの企画運営に区民らが参画

茗荷谷駅前に2023年4月に完成した中央大学構内に大塚地域活動センターが移転し、約190㎡のオープンスペース「Oos(大塚オープンスペース)」ができた。ここを活用しようと、区民らが「Myogadani Lab.」というユニットを結成した。盆踊りの練習会や、8月にはトークイベントや跡見学園女子大の書道部によるワークショップなど、多彩なイベントが予定されている。

「大塚地域のキーパーソンから地域の魅力を伺う企画」という「mTALK(エムトーク)」第1弾で登壇したのは、「茗荷谷界隈プロジェクト」を主宰する稲富滋さん。JIBUNでもおなじみの「ご近所 茗荷谷界隈」で、2014年11月から「半径1.5キロの気づき」をテーマに地域情報の発信を続けている(過去記事参照)。「自分が生活空間の多くを過ごす界隈を居心地のよい場所にしたい」という。

「デジタルの世界に茗荷谷のよいところを増やし続ける」ことを心掛けている。「良い茗荷谷情報で圧倒する」のだという。リアルの世界でなくなるもの、消えていくものをデジタルの世界に残す、というのも心掛けていることの一つだそうだ。大塚の名前の由来に始まり、文京区の坂道、界隈の遺跡、大名屋敷の話など、語り始めると何時間でも聴いていたい話ばかりだ。地図が好きで、「茗荷谷界隈MAP」は第9版、「茗荷谷界隈パンとスイーツの店」は第5版、「茗荷谷・小石川界隈お地蔵様」は第2版が出たばかりだという。これらのマップはOosにある。稲富さんも、Myogadani Lab.のメンバーだ。

大塚在住のデザイナー塩川浩司さんはMyogadani Lab.のメンバーとしてチラシなどのデザインを手がける。塩川さんは子どもの幼稚園の父親の会や中学校のPTA活動を通して地域活動の面白さに目覚めたといい、文京浴場組合のイベント企画や宣伝にも携わる。「ここでつながりを作って、それぞれの活動に活かしてもらえたら」と話す。7月17日にOosで開かれた「盆踊り練習会」は、PTAつながりをいかし、第一中学校で22日に開かれた夏祭りに携わる知人に、地域のお祭り情報を語ってもらい、盆踊りの練習会をするという企画だった。

文京区の地域連携ステーション「フミコム」に勤務する田邊健史さんもメンバーの1人。「トークイベントでは、有名人ではなく、ユニークな市井の人に登壇してもらいたい」という。「地域に関わりたいけどどう関わっていいかわからない人、学生さんが、地域に出るきっかけになれば」。界隈の住民は知的好奇心が高いので、「知る」と「交流する」企画をやっていきたいという。

「mTALK(エムトーク)」は月1回程度開催していくという。このほか、区内で「とうきょう子育て研究舎」を運営する飛田野美幸さんが子育ての座談会や、親子で遊ぶイベントを企画するなど、それぞれの得意分野をいかしている。今後のイベントなどは区のホームページでも確認できる。(敬)


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