今年4月の認可保育園入園希望者が、募集人数より422人多いことが2月8日、男女平等センターで開かれた文京区認可保育園父母の会連絡会(父母連)主催の「保育のあり方協議会(あり協)」で明らかになった。この数がそのまま「待機児童」にはならないが、依然として保育需要が多く、施設整備が追い付いていない現状が浮き彫りになった。また、私立園より区立園が人気で、2歳以上児は私立園は募集数より応募者数が少ない現象が起きていることもわかった。
あり協で昨年度要望が出たことを受け、来年度から全園児に防災ヘルメット等が配備されることになった。新名幸男保育課長は「区と保護者の協働の成果」と胸をはった。また、延長保育のスポット利用も大規模6園で9人に拡充される。病児保育に関しては、新年度から、民間のベビーシッター事業者などの訪問型病児保育サービスを受けた場合、利用料の半額を助成するという。対象は生後4か月から小学3年生まで。年間の上限額は4万円という。
(4月開園に向け建設が進む湯島の保育園)
保育園は昨年4月に6園、7月に1園開園したが、「つくってもつくっても追いつかない。育成室もオーバーするかも」(久住智治・子育て支援部長)という状況。今年4月に新たに4園(定員計196人)開園し、これまで認証(認可外)保育園だった5カ所が認可園に移行する。ただ、いずれも私立園で、ほとんどは園庭がない。そのためか、2歳以上児の希望は区立園に集まり、私立園は募集に対し2歳児は-15人、3歳児は-32人、4・5歳児は-99人と「定員割れ」。父母連会長の鈴木稔さんは「私立の情報が少ないことが一因かもしれず、父母連としても何か考える必要があるかもしれない」と話していた。
(新設園はすべて私立で、園庭のない園がほとんどだ)
父母連では3月15日(日)、保育園入園を希望するパパ&ママに、働きながら子育てをするコツなどを伝授する「保育園児との生活AtoZ」をシビックセンター4階シルバーホールで開催する。詳細は父母連HP。(敬)