和菓子で春を感じた/本郷で創業50年の老舗に学ぶ初めての和菓子づくり

栗田さんアドバイス

春を感じる和菓子をつくってみよう――本郷の和菓子店主を講師に、「創業50年の老舗に学ぶ初めての和菓子づくり」が22日、文京区男女平等センターで開かれた。午前の部は材料となる「練り切り」から手作りし、「桜」と「菜の花」の生菓子を製作。午後は「紅梅」と「川」のほかオリジナルの和菓子をつくった。

桜と菜の花

川、うさぎ、紅梅

全体

本郷地区で「元気ある街づくり」を実践しているNPO法人「街ing(まっちんぐ)本郷」の主催で、昨年11月に続き2回目。担当した駒井和彬さんは「和菓子を作ってみたいという声が周囲にあったし、街ingの会員は商店主が多く、技を一般の人にも体験して欲しいと考えた」と話す。

栗田さん実演

講師の栗田洋さん(73)は、修業を経て本郷小学校前に「御菓子司 喜久月」を開いて50年になる。「和菓子の材料は米と砂糖と豆しかない。そこから季節感を出すのが和菓子屋の使命」という。午前の参加者約15人はまず、もち米と砂糖と水を練って「求肥(ぎゅうひ)」をつくり、白餡と混ぜて「練り切り」をつくるところから始めた。透明感とつやがなかなかでず、四苦八苦。ようやくできた練り切りに色をつけて花に整形するのも簡単ではなく、栗田さんの鮮やかな手さばきに感嘆していた。

スナップショット- 19

「手に勝る道具はない、と教えられました」と栗田さん。型などは使わず、一つひとつ手作りする。桜といっても、花びら、花、つぼみなど、何種類も作ることができる。「いかにお客さんを飽きさせないか。餡は同じでも、アイデア一つでいろんなことができる。和菓子の種類は無限です」

整形中

和菓子はまず、季節を楽しむ。目で楽しんだあと、割って香りを楽しむ。そして食べて味覚を楽しむ。栗田さんは「私は『後味』を追求しています。食べたあとお茶を飲んだら甘味が消える。そんな和菓子をめざしています」

参加者は「楽しかった。和菓子を食べるときはこの苦労を思い出します」と話していた。(敬)

作品