2016年のブログ発信「保育園落ちた日本死ね!!!」から10年目。確かに保育園は増え、待機児童は減り、「異次元の」子育て支援対策が打ち出され、子ども家庭庁も発足した。一定の前進はあるものの、保育士不足は解消されず、不適切保育が明るみに出て、保育の供給量は増えても質の改善は道半ば。こうした中、子育てが楽しい日本にするため、子育て当事者や専門家、各党の政策担当者が共に議論する緊急集会が4月15日(火)16時半から、参議院議員会館1階の講堂で開かれる。一般参加も可能で、YouTube配信もする。
主催は、子どもの貧困対策センター「公益財団法人あすのば」、「みらい子育て全国ネットワーク(miraco)」(旧「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」)、「NPO法人フローレンス」、「子どもと家族のための政策提言プロジェクト」の4団体。これまでも複数回の院内集会を開き、国会議員への面会、要望書提出などの活動をしてきた。

プログラム第一部のお題は「保育(幼児教育&ケア)の保障」をすべての子どもへ。NPO法人フローレンス代表の赤坂緑さんや、福島県二本松市でインクルーシブ保育を実践している認定こども園運営者の古渡一秀さんが登壇し、東京大学名誉教授の汐見稔幸さんがまとめる。ここで言う保育とは、保育園での保育ではなく、世界の潮流となっているECEC(Early Childhood Educathion and Care=乳幼児期の教育とケア)を指し、「保育を必要とする」人だけではない、すべての子どもへの良質な教育とケアのことだ。

第二部は妊娠期から伴走する「子育てケアマネ」を全家庭にと訴える。児童虐待防止全国ネットワークの高祖常子さん、子育て真っ最中で、国の検討会などの委員を務める新居日南恵さん、東京都が取り組む妊娠期からの伴走型支援をすすめる東京都医学総合研究所の西田淳志さんが登壇。元淑徳大学教授の柏女霊峰さんがビデオメッセージで、子ども政策も介護保険のように改革をと唱える。
第三部では各党の政策担当者ら国会議員が登壇し、「あすのば」代表理事の小河光治さん、理事で日本大学文理学部教授の末冨芳さんの進行で、子育て政策について議論する。会場では清水淳子さんが図や絵や文字によるグラフィックレコーディングで議論を可視化する。警備の都合上事前申し込みが必須だが、子連れでも入場できる。
参加無料。申し込みはPeatexから。オンライン参加は申込不要。Youtubeでリアルタイム配信。誰でも視聴可能だ。問い合わせはメール(familypolicy5s@gmail.com)で。