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子どもの「遊び力」は無限大/都会の森のようちえんNEKKO、文京区で活動中

「目玉焼きみたい!」

花弁が黄色く、白い花びらが広がる大きなツバキの花を見つけたところから、「お料理」がスタートした。料理用の「かまど」をつくり、遠くまで「食材」を調達に走り。。。

さあ、どうぞ、召し上がれ。

都心にありながら、文京区には小石川植物園や占春園といった自然豊かな場所がある。大人が通り過ぎてしまうようなところでも、子どもたちにとってはたくさんの探索や発見ができる遊び場だ。

都心にも残っている「自然」を活かし、野外体験活動をする「森のようちえんNEKKO」は、一般社団法人まちのLDKと協働し、週1~2回、野外保育活動をしている。

森のようちえんとは、北欧発祥の野外保育で、日本でも各地で取り組みがある。地方での自然体験のイメージがあるが、都内でも多様な実践があり、森のようちえん全国ネットワーク連盟という団体もある。NEKKOでは、9時半~14時のコアタイムを、雨の日でも野外で過ごす。お弁当を食べるのも野外だ。

子どもの想像力と創造力は自然の中で発揮される。少し高まったところを舞台にみたてて、バレエの公演が始まったり、木の枝を見立ててバイオリンの演奏が始まったり。

イチョウの落ち葉が敷き詰められた斜面は滑り台にもなるし、自分で転がればドングリコロコロ、大人を埋めちゃうのも楽しい。

半径50メートル以内でも、遊びがどんどん展開し、アイデアも尽きない。遊び続けるには根気や忍耐力も必要だ。遊ぶための時間はたっぷり確保されているから、終わりの時間はあるけれど、飽きるまで遊び込むことができる。

大人は極力口出しをしない。どの道を行くかも、子どもたちが決める。こんな生きものがいたよ、こんな花が咲いていたよ、と大人も言うものの、それをどうしようとか何をするかは子ども次第。大人主導ではない活動の中で、好奇心や主体性が育っていく。

異年齢混合だからできることもある。靴を履かないと言い張っていた小さい子は、年上の「お姉さん」に履かせてもらったら、素直に履いていた。

立ち止まってしゃがんで地面を見てみると、様々な生きものが見えてくる。子どもの目線ならではの発見がある。ミミズ、カメムシ、トカゲ、テントウムシ。。。

野外での絵本タイムもある。生きものに関する絵本を読むことがある。「むしがこんなことしていたよ」という本を読んだら、子どもたちがオンブバッタやアメンボ、ダンゴムシ、シャクトリムシ、アリの行列のマネをし、虫になりきる。

子どもの遊ぶ力は無限大だ。大人の方が学ぶことが多い。口出しをせず見守るだけで、豊かな遊びが展開されていく。

NEKKO代表の上村祐子さんは、米国アイダホ州のアウトドアスクール(森のようちえん)で1年間ボランティア活動をした経験がある。保育士資格を持ち、自然観察指導員、森のようちえん指導者でもある。「自然は人工的な物では出会うことのない魅力と、 限りない冒険をあたえてくれます。幼少期に五感をフルに使って自由に遊んだ体験の有無は、大人になったときにどれだけの違いがあるか想像したことはありますか?自然を通した遊びはこどもたちの根っこを育てていくのです」と話す。

森のようちえんNEKKOは3歳児以上を対象に、毎週水曜日午後(12時15分~15時15分)と、金曜日(9時半~14時、延長保育あり)に活動している。水曜日10時からは、小石川植物園で親子お散歩会を開催している。詳細はメール(chiisaiouchi.nekko@gmail.com)で問い合わせを。

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