イクメンと呼ばないで~男37歳、ただいま育休中(6)ドキドキ、児童館・子育てひろばデビュー

  前回、息子が朝まで1回も起きずに長時間眠るようになった、と書きました。5カ月を迎え、少し変化が出てきました。
 夜の11時から12時ごろに一度、起きるようになったのです。妻が授乳しておむつを替えると眠りに戻るかと思いきや、目はらんらん、手足をバタバタ動かして興奮しています。妻は翌日の仕事があるので主に私があやすのですが、抱っこしてやっと寝たな、と思ってふとんに横たえると、うえ~ん、と振り出しに戻ります。先日はそれを3回くらい繰り返してやっと寝ました。
 これは夜泣きなのか?でも、抱っこしたらひとまず泣きやむから違うのかな、寝る前の授乳が足りないのかな、いや昼の活動不足かな、なんて妻と話しました。
 昼は黙々と散歩することが日課になっていましたが、息子には物足りないのかもしれません。活動を増やさなきゃと思い、先月下旬、初めて地域の児童館を訪れました。
 妻が早々と利用登録をしてくれていたのですが、妻の力を借りずにママさんたちの輪の中に入れるか不安がありました。まだ首がすわっていないから、というのを心の中で言い訳にして、足を運ばずにいました。でも、首がほぼすわった今、行けない理由はありません。
 スタッフの方に簡単に施設の説明を受けた後、部屋をのぞくと、自分より若いであろう7~8人のママさんたちがテーブルにお弁当を広げて談笑していました。意を決してドアをがらがらと開け、黙って棚にある絵本をとって隅の方に座りました。
 あいさつした方がいいのかなあ、でも、割って入るのもなあ…。息子をひざに座らせて絵本を読み聞かせていますが、自分はママさんたちにどう見られてるんだろうと、心ここにあらずといった感じです。あるママさんが胸を隠して授乳を始めたように見え、ますます気まずくなります。息子もほかの赤ちゃんや動き回る子どもたちをきょろきょろ見て、心は絵本にあらずです。
 一人のママさんがおもちゃを片付けに近くに来たときに思いきって声をかけました。「こんにちは。今日初めて来ました」。すると、「育休ですか。うちの会社にも育休を取ってる男性がいますよ」と親身になって話してくれました。「この児童館ではパパは見たことがないけど、上の子を連れて行っていた(シビックセンターの)ぴよぴよひろばではたまに見かけましたよ」
 その後、4人のママさんたちとお話することができ、私が申し込んでいる保育園の評判とか、便利な抱っこひもとか、コープの使い方とか、お役立ち情報をいろいろ聞くことができました。
 次の日には、シビックセンター5階にある「ぴよぴよひろば」に初めて行きました。登録を済ませ、スタッフの方の案内で中に入ると、たくさんのママさんが赤ちゃんと遊んだり、話したりしています。スタッフさんがみなさんに「○○くん、5カ月です。よろしくお願いします」と紹介してくれました。
奥のカーペットの一角が0歳児専用コーナーとのこと。多くのママさんがいてちょっと入りにくかったので、その近くに陣取りました。周りの空気をうかがいつつ、近くに来たママさんに身をのりだして「こんにちは、○○、5カ月です」と声をかけました。そのママさんの8カ月の赤ちゃんは息子に興味津々。寄ってきた赤ちゃんを、息子は緊張の面持ちでガン見しています。そのママさんには、パパも来る子育てサークルを教えてもらいました。別のママさんは、私と言葉を交わした後、赤ちゃんを連れてひろばのあちこちに移動し、さまざまなおもちゃに触れさせていて、こういう利用の仕方もあるんだな、と思いました。
息子と同じ5カ月の赤ちゃんを連れたご夫婦も初めて来られたようで、これからの離乳食のことなどを話しました。時計を見ると、そろそろ授乳の時間。帰り際、スタッフさんに「お父さんが来ると空気も変わりますから、ぜひまた来てくださいね」と笑顔で送られ、パパさんに「また来られますよね。いずれまた」とあいさつして帰りました。
 児童館とぴよぴよひろばに遅ればせながらデビューし、自宅と公園とスーパーの行き来という単調な生活でもやもやしていたものが吹っ切れた気がしました。ママさんたちに対して感じていた壁は、自分の心の中で勝手に作っていた壁だったかもしれません。あまり性別は意識せず、ひとりの親としてママさん、パパさんと交流できればと思っています。
 児童館とぴよぴよひろばに行った夜も、息子は夜中に一度起きました。でも、授乳が終わると、すんなり眠りました。いろんな人と接して刺激を受けることは、眠りにも良い効果があるようです。
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【筆者】
田村(吉川)一樹
1978年生まれ、福井県出身。会社員。2014年に文京区に転居。同区に住むのは学生時代以来12年ぶり