2018年4月現在の文京区の待機児童の数は100人で、前年同期より2人減ったことが東京都などの発表で明らかになった。区は0~5歳児が通う認可保育園や、0~2歳児だけの小規模保育園の新設に力を入れ、2017年度に比べ定員を406人増やしたが、定員増を上回るペースで入園希望者が増えた形だ。なお、認可園の入園申し込みをし、2月の時点で「不承諾通知」を受け取った人は884人いた。育児休業の延長をしたり、認証保育園に預けたりした人は待機児童にカウントされない。そもそも入園申し込みをしなかった人もおり、潜在的な待機児童はまだいるとみられる。
9月定例区議会の文教委員会での報告によれば、9月1日に千駄木2丁目に0~2歳児定員12人の小規模保育園が開園、11月1日には大塚6丁目に1~5歳児定員67人の認可園、本郷3丁目に1~2歳児定員17人の小規模保育園が開園予定だという。来春2019年4月には、小石川5丁目の第一中学校内に定員60人の認可園、大塚5丁目の都営住宅跡地に定員100人の認可園、目白台3丁目の音羽地域活動センター跡地には定員100人の認可園が開園予定で、2019年6月1日には、既存のどんぐり保育園の分園が根津2丁目に0~2歳児33人定員で開園。これだけで定員が389人増える。場所や事業者などの詳細は区議会文教委員会の資料をサイトで閲覧できる。
まだ正式に公表されていないが、本郷や小石川にも小規模保育園ができる予定らしく、小石川消防署前とその筋向いにも定員60人規模の認可予定の保育園が建設中だ。
さらに、9月議会の文教委員会での報告によれば、西片1丁目の子育てひろば西片を改修し、2020年4月1日に定員90人程度の認可保育園と子育てひろばを併設する計画だという。来年~2020年にかけて大幅な定員増が見込め、さらなる待機児童の減少が望まれる。(敬)