インドネシア・スマトラ島原産で、世界最大級の花を咲かせると言われるショクダイオオコンニャクが、2023年12月8日、小石川植物園の温室で13年ぶりに開花した。花は2日間しか咲かないとされ、9日、10日は土日だったこともあり、3日間で1万人もの人が観覧に訪れたという。(写真は3日目の10日撮影、花はもうしぼんでいる)
根本から付属体と呼ばれる先端部まで213センチ。付属体がろうそくのように、開いた花は燭台(しょくだい)のようにみえることが名前の由来のようだ。その名の通り、コンニャクの仲間なので、コンニャク芋から葉っぱが生えて茂る時期があり、花芽が出ることがあるが、いつどのタイミングで花芽が出て花が咲くのかは予測できないという。成長の記録は小石川植物園の開花情報を参照。
絶滅危惧種で世界的にも珍しいが、国内では近年、あちこちで開花情報がもたらされている。東京都立神代植物園で2022年12月に、国立科学博物館筑波実験植物園では2023年5月、名古屋市の東山動植物園でも2023年7月に開花。国立科学博物館筑波実験植物園のショクダイオオコンニャクは赤い実がたくさん実ったようで、「コンニャク日記」に詳しく書かれている。小石川植物園でも一部展示されていた。
小石川植物園のショクダイオオコンニャクでも結実が見られるかもしれず、しばらく目が離せない。(敬)