ふっとコーヒー屋をやりたくなった/「欠点豆」手で取り除くこだわり、自家焙煎cafeちゃんと

マスター  60歳になって印刷業をやっている自分の姿が見えなかった――文京区本駒込3丁目、富士神社向かいの「自家焙煎cafeちゃんと」マスターの田所信浩さんは、家業だった印刷業をやめて2010年4月にコーヒー店を開いた。虫食いなどの「欠点豆」を一つひとつ手で取り除く「ハンドピック」をし、いい豆だけで入れたコーヒーは変な苦みがない。オーガニック(有機)やフェアトレードの豆を使い、菓子類は卵やバター、乳製品を使っていない。「すべてにおいてちゃんとしよう」がモットーだ。

ハンドピック

「景気が悪くなって、印刷はダメだと思っていたある日、ふっとやりたいことが浮かんだ。それがコーヒー屋だった」と、田所さんは6年ほど前を振り返る。父は反対したが説得し、オーガニック料理店に勤めていた妻をくどいて落とした。コーヒーは好きだが焙煎は未経験。カフェでアルバイトしながら味を覚え、小さな焙煎機を買い、風呂場で焙煎、飲み比べては「違うなあ」と首をかしげ、独学で焙煎技術をマスターした。

コーヒーを入れる

コミュニティバス「B-ぐる」のバス停はすぐ近くだが、JRや地下鉄のどの駅からも徒歩12分という立地。「駅前も考えたが、忙しくて手抜きになり、5年後、あーオレ何やってんだ、なんて思いたくなかった。ここが好きだという人が来てくれる店にしたかった」。

店内

開店したとき、自身の子どもが小さかったので、子どもと一緒にお母さん方にも来てもらいたいと思い、おむつ換えのスペースを設け、おもちゃや絵本も置いた。全席禁煙。2年目、3年目からは客も増えてきて、全15席程度の小さな店内だが、親子連れも多い。水曜日~土曜日のみ、豆乳カレーや有機トマトカレーのランチがある。月曜日、第二日曜日定休。

豆一覧

菓子類