10年来の友人に、先週子供が産まれました。
コロナが理由で里帰り出産が出来ない、立会い出産ができない・・・色々な制約があったようですが、無事生まれてきてくれて本当によかった。お腹の中で数ヶ月も新しい生命を育み、そして家族として迎えるということは、とても神秘的で尊いことだと最近改めて思っています。
今はコロナで大分減ってしまいましたが、職業柄、一時期は毎週沢山の赤ちゃんとご家族に接していました。
赤ちゃんを見ていると、喜怒哀楽がとても豊かで楽しい。
そして本当にまっさらなのだと感じます。人を憎んだり、差別もしない、だれかと自分を比較したりもしない。愛情のかたまりのような存在です。
そして本当に一人一人が「ちがう」。顔かたち、髪の毛や肌の色がちがうのはもちろん、0歳の赤ちゃんでも好き嫌いがあり、何をしたら怒るのか喜ぶのかもちがう。同じお母さんから産まれた兄弟でも、お兄ちゃんの0歳の時と、妹の0歳の時はちがう。生まれた時から人は既に個性的なのだと、私は赤ちゃんたちから学びました。
周囲ではここ数年「親」になる友人が増えています。
そして自分も近い将来そうなるのだという実感が増すにつれ、自分がいのちの循環の中に居ることを改めて感じるようになりました。
自分の両親にも、父親、母親それぞれが人生の主役だった時期があって、それが私たち子供に移り変わって行き、また私たちが次へとつなげていく。
このめぐりを切らしてはいけないとか、止めてはいけないとかそういうことでなく、
ただ私たちは皆めぐりの中に居るのだ、というのが最近の個人的な小さくて大きな気づきでした。
千葉愛子|Aiko Chiba
1990年宮城県仙台市生まれ。東京都文京区在住のフォトグラファー。
Instagram:@chaiko2328