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大祓や除夜の鐘、初詣は区内の寺社で/有名どころたくさん

2025年もあとわずか。この1年を振り返り、新たな1年に向けて思いを巡らせる時期だ。文京区内には寺社がたくさんあり、年末年始はさまざまな行事がある。全部は紹介しきれないけれど、有名どころや穴場的なところを案内する。

伝通院山門

徳川家康の生母、於大の方をはじめ徳川家の墓所がある伝通院(でんづういん=小石川3-14-6)では31日23時半から除夜の鐘と修正会(しゅしょうえ)がある。先着108名なので、もう受付は終了しているかもしれないが、「新年最初の日に、社会と人々の幸福を願う法要」だという修正会に参加してみてもよいかも。

伝通院本堂と、向かって左にある梵鐘。墓所は左奥

お隣の慈眼院(じげんいん)澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり=小石川3-17-12)では、31日23時50分から越年で大護摩祈祷がある。このお寺は1620年に伝通院の鎮守として建てられ、400年以上の歴史がある。

慈眼院 澤蔵司稲荷

伝通院で修行していた澤蔵司という僧がある夜、和尚の夢枕に立ち、自分は稲荷大明神で、これから神に戻るので、ここに祀って欲しいと告げて消えたそうだ。これが澤蔵司稲荷の由来だ。そして修行僧時代の澤蔵司は伝通院前の蕎麦屋によく通っていたことから、澤蔵司稲荷には今でもほぼ毎日蕎麦の奉納が続いている。そのゆかりの蕎麦屋は、「稲荷蕎麦萬盛」で、今も伝通院交差点そばの春日通り沿いに店を構えている。BS-TBSの「むかしばなしのおへや」でも「たくぞうすいなり」が制作され、YouTubeでみることができる。

こんにゃくえんま(源覚寺)

坂下の千川通り沿いにある「こんにゃくえんま」(源覚寺=小石川2-23-14)。「老婆の眼病を閻魔大王が自身の右目を与えて治し、老婆は感謝して好物のこんにゃくを断ち、供え続けた」と言い伝えられている。源覚寺でも除夜の鐘をつくことができる。大みそかの31日22時から整理券を配布、先着108名までだ。23時45分までに集まり、整理券の番号順ではなく、先着順に鐘をつくことができる。こんにゃく田楽や甘酒、般若湯の振る舞いがある。般若湯とは、要するに、お酒のこと。

小石川七福神(過去記事参照)の一つである毘沙門天も祀られている。

地蔵尊の身体に塩を盛ってお参りする塩地蔵尊も。歯痛の緩和をしていただけるらしい。

湯島天満宮。絵馬がずらり

受験生がいる家庭は初詣で合格祈願をすることだろう。全国に名が知られている湯島天満宮(湯島3-30-1)は言わずと知れた学問の神様、菅原道真を祀った神社。初詣だけでなく、1年中受験生と思しき若者が、友達同士や親子で参拝して賑わっている。三が日は約20~25万人の参拝が予想されるという。

夫婦坂

湯島駅方面から本堂へは、階段を登る。男坂、女坂、夫婦坂と、3つの階段がある。広い境内には、梅園もあり、梅の季節には、梅が咲き乱れ、梅の花の香で園内は包まれる。『小説/湯島の白梅』(婦系図)が舞台化されたとき、湯島天神の白梅の下での別れの場面が作られ、有名になった。「♫湯島通れば思い出す♫お蔦、主税の心意気♫」

櫻木神社。鳥居を入った左手にウコッケイがいる

湯島天神から春日通りを本郷方面に進み、本郷三丁目交差点を越えた次の信号の右手にひっそりとたたずむのが櫻木神社(本郷4-3-1)。地元の人は日常的に手を合わせているようだ。ご祭神は菅原道真公。「サ・ク・ラ・サ・ク」ご利益がありそうだ。ウコッケイもいるみたい。古札納所もある。当然のことながら、神社関連のもの以外はお預かりできないとあるので、お寺のお札やお守りは持ち込めない。つい、お守りなどは寺だったか神社だったか混同しがちなので注意したい。31日18時から、新年を迎える前に身を清める大祓(おおはらえ)が行われる。

出世稲荷

春日通りから白山通りを左折し、小路を入ったところにあるのが出世稲荷(本郷1-33-17)。三代将軍家光の乳母であった春日局が、荒れ野であった今の春日の地に立っていると、白髪の老人が現れ、、この地は発展すると告げた。拝領し屋敷を建てたところ、大いに発展。春日局が出世したことから、出世稲荷と言われるようになった。宮司が牛天神北野天満宮と兼務しているため、御守りやお札は、牛天神で売っている。

東京ドームの氏神様だという牛天神北野神社(春日1-5-2)は、伝通院へと上がっていく安藤坂から少し入ったところに54段の階段がある参道があるが、春日通り側、文京第三中学校裏手の方からも入れる。なでると願いが叶うという「ねがい牛」という、牛が寝そべっているような石がある。

ここは梅まつり(過去記事参照)や菊まつりもやっているが、さまざまな御朱印があることでも有名だ。古いお札は30日まで受け付けており、31日10時からお焚きあげがある。元日0時以降は甘酒やお菓子がふるまわれるそうだ。

おみくじを結ぶ場所も牛の形をしている

三が日は、数に限りがあるようだが、江戸木彫刻銘木干支「うま」や、木彫刻「うし」、お守りを受けた人はオリジナルストラップをもらえるらしい。先述のように、出世稲荷の御守りやお札もある。

根津神社楼門から唐門、拝殿をのぞむ

全国区の神社といえば、根津神社(根津1-28-9)。つつじまつりで有名だ。本殿、拝殿、楼門など7つの建造物が国の重要文化財に指定されている。徳川家康を祀っている権現神社だ。元日は12時と14時に、権現太鼓の奉納がある。以前は猿回しも来ていたようだ。

駒込天祖神社

都立駒込病院に隣接する駒込天祖神社(本駒込3-40-1)は、駒込神明宮とも呼ばれる。静かに佇むまちの神社。でも、ご利益が多いという噂がある。

白山神社

白山神社(白山5-31-26=過去記事参照)は白山駅からアクセスしやすい東参道の利用が多いが、南にも参道がある。

白山神社の富士塚。鳥居には「浅間神社」とある

あじさいまつりで有名だが、歴史も古い。境内にはあじさいまつりの時しか入れない富士塚がある。富士塚とは、富士山を模した小高い丘のことで、富士山参拝と同様の効果があるとか。区内では駒込富士神社にも富士塚がある。

小石川植物園の隣、長い長い階段を上っていく簸川(ひかわ)神社(千石2-10-10)は境内に茅の輪があり、茅の輪くぐりができるようだ。8の字を書くようにくぐり、疫病退散や無病息災を願うものだ。

まだまだたくさん、小さな祠もお寺も文京区内は由緒も歴史もあるものが多い。この時期にしか開いていない富士塚めぐりとか、七福神めぐりなども楽しいかもしれない。

沢蔵寺稲荷の境内にあった「お寺MAP」

2025年もJIBUNをご愛読いただきありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いします。(稲葉洋子、及川敬子)

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