ストックホルム、アントワープ、パリと三度のオリンピックを足袋で挑み、そして散っていった金栗四三。
現役引退後の心残りは辛作さんの作った「金栗足袋」で世界に勝てなかったこと。
ハリマヤの黒坂辛作は、金栗の失敗をあくまで足袋の敗北として自らを責め、マラソン足袋の改良、世界制覇を目指して新たな努力を重ねてゆきます。
辛作の持論は
「マラソン足袋は緩すぎず固からず」。
足にピッタリに作ってしまうと走っているうちに徐々に足がムクれてマメが出来てしまい、逆に緩く作るとキック力が地面に伝わらず、さらに靴ズレが出来てしまいます。そして、市販の金栗足袋のような丈夫さよりも軽さが重要。
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