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富士神社で久々の盆踊り。東北の夏も熱かった。

富士神社で8月4日~6日の予定で、久しぶりの「納涼盆踊り大会」が開かれた。

7月31日の練習日を経て、初日は雨で中止になったが、5日、6日の2日間はにぎわった。

主催は駒込地区12の町会連合会。昭和小学校PTAや、近隣の大学のゼミの教授と学生などが手伝っていた。

太鼓のばちさばきも鮮やか。夜も蒸し暑い盛りだったが、踊って踊って、納涼。

 

さて一転して特別バージョン、いきなり文京区から遠く離れた岩手県北上市の「北上・みちのく芸能まつり」へ。ここでは鬼剣舞(おにけんばい)が見られる。

鬼剣舞とは念仏踊りの一種で、仮面をつけ、扇や太刀を使って舞う。およそ300年前から北上市岩崎地区の農村で踊られていたという。

過去野外でも開かれた芸能まつりは、近年ホールで上演されるようになっているようだ。まずは疫病退散の儀。次に扇の舞や太刀の舞が披露される。

二列になって太刀を合わせるような舞もある。迫力がある。頭につけているのは毛ざいという頭髪のようなもので、馬のたてがみや尻尾から作られているらしい。お面がこわいのに、揺れる毛ざいがかわいらしい。

扇の舞が基本の踊りのようだが、太刀の舞や素手の舞もある。

驚いたのは「宙返り」という演目。太刀を1本から8本まで増やしながら次々に空転するという舞だ。

最後の8本目は口にくわえる。組み合わせた7本の太刀を持って舞台上を一周、舞う。

そしてなんと、宙返り。拍手喝采だ。ちなみに昔は真剣だったらしいが、今は舞用の模擬刀だという。

最後は少女が太鼓を打ち鳴らしながら踊りに加わる。

念仏が唱えられ、格調高く穏やかな舞で締めくくられた。

鬼剣舞という名称だが、仮面は密教の五大明王の姿で「鬼」ではないそうだ。東北は8月上旬に祭りが集中している。熱い祭りが終わると、秋風が吹き、夏が早々に終わってしまう。はかない夏のひとときだった。


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