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「竹早公園・小石川図書館一体的整備について」パネル展示型説明会開催/「中間のまとめ」意見募集は28日まで

老朽化した区立小石川図書館の改築に際し、隣接する竹早公園と一体的に整備する計画づくりが進んでおり、基本計画(中間のまとめ)が2024年1月に出された。区のホームページでも公開されている。これに対し、「テニスコートの面積が大きすぎるのではないか」などと批判の声があがっており、3月には計画の見直しと説明会を求めるオンライン署名活動が始まった。文京区はこうした声を受ける形でパネル展示型説明会を開催しており、6月8日(土)、9日(日)、大塚地域活動センター(大塚1-5-17、中央大学構内2階)で、区の担当者が個別に説明する形で開かれる。

竹早公園の高低差のない出入口

中間のまとめでは、現状テニスコートが4面と1面に分かれているのを5面並べて集約し、図書館の建物は現在のテニスコート部分や斜面を利用して地下2階地上2階となる案が示されている。今ある壁打ちやキャッチボールなどができる防球ネットで囲われたエリアはなくなる。区はこれは一案であり、たたき台であると説明している。

現在の竹早公園
中間のまとめで示されたプラン

2日に文京スポーツセンターで開かれたパネル展示型説明会には、多くの区民が来場。「そもそもこのような計画とは知らなかった。図書館建物に喫緊の問題があるわけでないなら、区民と共にじっくり検討してはどうか」「図書館をどうするかの議論がいつの間にか竹早公園と一体化整備にすり替わったのでは」「目白台運動公園のテニスコートが4面なのに、限られた敷地の竹早が5面とは区民のニーズに沿っていないのでは」「中学生のアンケートで球技が1位なのに、盛り込まれないのはなぜか」「防災機能を加えては」など、区の担当者を前に、質問や意見が飛び交っていた。

竹早テニスコートをめぐっては、ある団体が利用時間外である早朝の時間帯に独占的に利用をしてきた実態が明らかになり、区は3月から早朝利用を停止したという。テニスコート利用は区内在住、在勤、在学者に限られているが、実際は区外者の利用や営利目的の利用があるとみられ、稼働率を引き上げる一因となっている可能性がある。こうしたことから、区民の中には、テニスコート偏重の計画ではないかと批判する声もある。

4面が並ぶテニスコート

パネルだけの展示は6日まで、文京シビックセンター地下2階の区民ひろばで9時~22時、大塚地域活動センターで7日(金)~12日(水)の9時~21時(7日のみ14時~21時)開催されており、担当者はいないが、自由に見ることができる。また、意見は区のホームページフォームからも送ることができ、6月28日まで受け付けている。(敬)


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