桜が咲いたと思ったらあっという間に春休みが終わり、いよいよ新学年の始まりです。今年3年生の息子は、クラス替えで仲良しのお友達数名と離れ、気になるあの子は転校し、大好きな先生も離任。
わー、これはちょっと落ち込んじゃうかなあ……と内心ドキドキしながら様子を見ていたら、あらあら、あっという間のリカバリー。親の心配をよそに、毎日新しい出会いに忙しいようです。
昨夜も翌日の準備をしながら、「嬉しいなあ。ついに理科が始まるんだよ。ずっとこの時を待っていたんだよ~」と、何度もつぶやく人。普段はたった1ページの宿題でさえぶつくさ言いながら始めるくらいですが、考えてみれば理科は、子ども達が小さなころから親しんできた遊びに最も近い教科と言えるかもしれません。
そんなわけで、今回はこんな絵本をピックアップしてみました。
『科学であそぼう3
かたいもの やわらかいもの』
井上翔平 文 守屋信介 絵
岩波書店
「身のまわりにある不思議をさぐろう!」という本書では、子ども達の身近にあるかたいものとやわらかいものに着目して、その性質の違いについて考えていきます。例えば、アイスクリームとソフトクリームは似たような材料で作るのに、出来上がりのかたさが違うのはなぜ? さらには、どちらも完全にとかして再冷凍しても、二度と元のかたさに戻れないのはどうして?とか。
この本を子どもと一緒に読んだあとで身の回りを見渡せば、あちこちに実験材料が転がっていることに気付くはず。ぜひお試しを。
(OSAGARI絵本・伊藤みずほ)