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OSAGARI絵本のよりみちにっき/どんぐりといえばRちゃん

自転車で子どものお迎えに向かう途中、ふと懐かしい香りが。えっとこれは…キンモクセイ。夜空を見上げれば真ん丸お月さま。もうすっかり秋ですね。

秋は外遊びがひときわ楽しい季節です。のんびり公園を歩いてみれば、大きな木の下でビニール袋を手に「あった~」「あ、ここにも!」とどんぐり集めに夢中の子ども達がいっぱい。

そんなわけで、今月は子どもたちが大好きなどんぐりの絵本をピックアップしてみました。

『かすみのどんぐり』

征矢 清  文

まるやま あやこ 絵

福音館書店

山から降りて来たおじさんのリュックには、秋のお土産がいっぱい。真っ赤なリンゴに立派なしいたけ、それにぶどう酒と、家族一人ひとりのお土産がリュックから出てきます。でも、かすみの分がない……と見せかけて、最後におじさんがリュックから取り出したのが、小さなどんぐり袋。かすみがいろんな形のどんぐりさんを小さなおててに並べる姿に、息子がもっと小ちゃかったころの光景が重なります。

秋の実パフェ

秋のあそびといえば、どんぐり拾い。日曜日には、よく仲良しのお友達数名でおにぎりを持って、公園で過ごしたものです。みんなでどんぐり拾いをしていると、一人ひとりの個性が見えてこれまた面白い。気に入った形のものをじっくり探す子もいれば、とにかくたくさん集めたい!と、あっちへこっちへと駆け足でどんぐりを集めてくる子も。

ネックレス。グルメもファッションもどんぐりで

我が家は大体、地面の観察らや何やらに忙しく、結局ビニール袋の中はどんぐり数粒ぽっち(それもよし)なんてことばかりでしたが、仲良しのRちゃんは、とにかくどんぐりを拾うことが大好き。ビニール袋を握りしめてスプリンターのようなスタートダッシュを切ったかと思えば、あっという間に袋がいっぱいに。「Rちゃん、こんなにたくさん採れたよ!」と満面の笑みで私に袋の中を見せてくれたその姿が、本当にかわいくて愛しくて。

今ではすっかり素敵なお姉さんのRちゃんですが、私の中では今でも“どんぐりといえばRちゃん”。これからもきっと、どんぐりを見るたびに思い出すんだろうなあ。

OSAGARI絵本・伊藤みずほ)


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