この間まで暑かったと思ったら、急に寒くなり、もう冬本番?

四季がなくなって二季になったと嘆く人もいる。紅葉も駆け足だ。12月になったが、遅ればせながらの紅葉や秋を楽しみに、庭園ウオッチしてみた。

バラは春のイメージが強いが、秋にも咲く。北区西ヶ原の旧古河庭園では秋バラが楽しめる。旧古河庭園は1919年、古河財閥の古河虎之助が作った。洋風庭園と日本庭園を併せ持ち、広いバラ園を持つ。国の名勝でもある。バラ園には一年中色とりどりのバラが咲き乱れる。形や大きさもさまざま。

訪れる人は、若者がとても多く、バラの前でポーズ、写真をとる。

プリンセスミチコ、由緒正しそうなバラ。新しい品種ができ、新しく命名され、あまりの数の多さに、いまが初冬だと忘れてしまいそうだ。

日本庭園の紅葉も美しい。

庭園とは言わないけれど、文京区の小石川植物園。東京大学のお庭、と言っても差し支えないのではないか。イロハモミジが見ごろだ。

落葉針葉樹ラクウショウの黄葉。米国東部に分布し、沼の近くに生えるスギ、沼杉の別名もあるそうだ。紅葉は逆光で撮影すると美しい。14時、15時ごろ日が傾くころが撮り時だが、日が傾くと急に寒くなるので防寒は必須。

ご存知の銀杏。鼻が曲がるほど臭い。でも臭みを我慢して食べてみるとおいしい、らしい。タヌキは大好物だそうで、タヌキのトイレ場には消化されずそのまま出てきた固い殻に包まれた銀杏が積もっていた。

台東区池之端の旧岩崎邸庭園の樹齢400年という大イチョウも見事に黄葉していた。ここは三菱財閥創始者の岩崎彌太郎の長男久彌が、明治29年に建てた、邸宅と庭園。不忍通りから、無縁坂を登っていくと左手は台東区池之端、右手は文京区本郷の東大病院があり、旧岩崎庭園は台東区側にある。

坂から眺めると、苔むした塀が、鬱蒼とした大木をぐるりと囲んだ不気味な大庭園、まるで、博士が毒の植物を育てていたという小説「ラパチーニの娘」を彷彿とさせるような不気味さを感じさせる。長い間、そう思いながら通行していたが、中に入ったら、その明るさにびっくりした。きちんと整備された芝生の庭園と和風の庭がうまく融合した、洋館からも和館からも楽しめる整備された庭が広がる。

高いところにあり、日当たりも抜群。

センリョウがたくさんあった。黄色い実をつけるキミノセンリョウも。そう、今は師走。センリョウといえばお正月の縁起物。

立派な庭園でなくても、ご近所のお庭だって実がたくさんなっている。南天が見ごろだ。

シビックセンターの上階から、小石川後楽園の紅葉が見下ろせた。通り沿いのイチョウが黄色いクリスマスツリーのよう。クリスマスもあっという間に来て、お正月も早いのだろうな。(稲葉洋子、敬)

