ゴールデンウィーク真っ只中の暖かい日、いつもより人通りが多い。「まちかど花図鑑」の記事を出した3月下旬は桜がメインだったが、季節がめぐって今は根津神社の「つつじ祭り」の季節。路線バスはツツジを観に行く観光客でいっぱいだ。同じ花々が一面に咲くのは圧巻で、そんな公園を歩くのは楽しい。一方で、人混みに疲れを感じてしまう。
2025年5月の連休は、近場で過ごす人も多かったと聞く。桜の後にもいろいろな花々がまちかどを彩る季節、やっぱり花をみたい。花が大切に育てられている民家も多く、今は花盛りだ。
そこで思いついたのが、ご近所を買い物目的で歩くのではなく、木や花の鑑賞を目的にして歩いてみること。私は、花を育ててもすぐ枯らすような人。友人で花に詳しい岡田博子さんに同行をお願いして、いろいろ教えてもらいながら歩いた。
「花好きの方のお庭って、ほんとに素敵ですね。そういう家が建ち並ぶまちは、色とりどりの花がまちの格をワンランクアップさせていますね」と岡田さんは言う。
六義公園近くから、駒込病院の横の道を通って、保健所通りに進み、そこからひとつ奥の路地を、団子坂上にぶつかるあたりまで歩いた。どちらのお宅、とは書けないので、出会った花をあげていく。綺麗な花や珍しい花々だが、さらにたくさんあって、挙げきれない。
まずは、シャクナゲ。
昔は山でよく見かけたが今は民家にもある。
アセビ。
万葉集にも出てくる古来からの花だという。
シラン。
知らない人は「知らん」といわれる。
ガザニア。
シバザクラ。
小さな可愛い花が、一面に咲く。
ニオイバンマツリ。
ほのかにジャスミンのような香りがする。
ベンケイギク。
生育旺盛でどんどん増える
エレモフィラニベア。
やわらかなグレーとパープルの花。岡田さんも、この花には初めて出会ったそうで、「初めての出会い、嬉しい」とにっこり。
オオデマリ。
シャクヤク。
「立てば芍薬、座れば牡丹、、、」の芍薬。
ジャーマンアイリス。
ウキツリボク。
提灯みたいで可愛い。
アマリリス。
トケイソウ。
実は、これはあのパッションフルーツ。でも食べられるように育てるのは大変だそう。
ストレリチア。
ヤマボウシ。
バラ。
あちこちのお庭に、色違いのバラはあったが、黄色いバラが一番香りがよいそうだ。
ハゴロモジャスミン。
今、あちこちのお庭で真っ盛りです。
テッセン。
ネモフィラ。
このネモフィラはブルーだが、テレビでお馴染みのピンクのものもある。
クンシラン。
珍しいクリーム色のクンシラン。
連休だからか、ご家族で庭で花の手入れをする姿もあった。5月の風が爽やかな民家の花々。ぜひ、家の近くの小さな散歩で、いろいろな花と出会ってみてください。(稲葉洋子)